グルメ・各国料理(海外)/アジア・アメリカ美食旅プラン

チャレンジ精神と舌を刺激する激辛四川料理

世界三大料理のひとつに数えられる中国料理。なかでもパンダの故郷、四川省は激辛の四川料理でおなじみ。もちろん、むやみやたらに辛いだけではなく、辛さの奥には複雑な旨味が隠れています。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

世界三大料理のひとつに数えられる中国料理。なかでも激辛料理として知られているのが四川料理です。もちろん、むやみやたらに辛いだけではなく、辛さの奥には複雑な旨味が隠れています。

地方によって味付けがまったく違う中国

中国
広い国土を持つ中国は、地域ごとに多彩な食文化が育まれてきた
およそ13億人が暮らす中国。ひとくちで中国料理といっても、本当にいろいろな味があります。一般的に四大料理といわれるのが、広東・上海・北京、そして四川料理。そして、さらに細かく分類した八大料理なるものもあり、そのひとつである湖南料理は、実は四川以上に辛く、“中国で最も辛い料理”といわれることもあります。

中国には地域ごとの味の違いを表す言葉として、「南淡北鹹、東酸西辣」(ナンタン・ペイシェン、トンスアン・シーラー)があります。これは読んで字のごとく、「南はあっさり味で、北は塩気が強く、東はすっぱく、西は辛い」という意味。今回紹介する四川料理はこのうち「西辣」にあたります。また「食在広州、味在四川」(食は広州にあり、味は四川にあり)という言葉もあるように、四川の味付けのレベルの高さは中国人も認めるところです。


7つの味が織りなす四川料理

四川唐辛子・花椒
四川料理の味の決め手、四川唐辛子(朝天椒/左)と花椒(中国山椒/右)
四川料理が生まれたのは、雲南・四川地方などの内陸部。盆地のため、夏はむし暑く、冬の寒さはとても厳しいところです。そんな風土を反映して、香辛料を多く使った料理が作られてきました。汗をかくことで健康を保とうという考えです。また食物の貯蔵技術も発達し、あのザーサイも四川発祥です。

四川料理は7つの味で決まるといわれています。とくに有名なのは「麻」(マー)と「辣」(ラー)。味付けに欠かせない食材の筆頭は唐辛子で、四川唐辛子と呼ばれる辛みの強いものがよく使われ、この辛さを「辣」と呼びます。また「麻」とは、花椒(ホワジャオ)と呼ばれる中国山椒の舌がピリピリしびれる刺激のこと。どちらもかなり強烈ではあるのですが、慣れるとクセになる濃厚な刺激です。ほかにも「酢」(すっぱい)、「苦」(苦い)、「香」(香ばしい)、「鹹」(塩辛い)、「甜」(甘い)など7つの味覚が見事に絡み合い、複雑な味わいを生み出しています。

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