食材にこだわり、ひと味違うグルメが集うポートランド。前回は、全米一住みたい街にも選ばれるポートランドの豊かな食事情やお手軽グルメスポットを紹介しました。今回はとっておきのレストラン3軒をピックアップ。いずれもポートランドらしい一品に出会えるお店です。

【Index】

日本とポートランドの味のコラボ、自然食のお弁当カフェ

Chef Naokoのお弁当
カフェでお弁当というスタイルも新鮮。写真は週替わりのウィークリー・ビジネス弁当(12ドル)。地元のポテトを使ったコロッケは甘味もあり、ホクホクの食感

Chef Naoko
上品な緑を基調とした店内には、お茶の絵やお弁当の写真がセンスよく飾られている
海外で通じる意外な日本語のひとつに「弁当」という言葉があります。あえて訳すなら、ジャパニーズ・ランチボックスですね。ヘルシー志向の高いポートランドでは日本食レストランも珍しくありませんが、最近とくに話題を集めているのが、自然食のお弁当カフェ、Chef Naoko(シェフ・ナオコ)です。

シェフは日本人の田村なを子さん。もともと自身の家族が経営する東京の自然食レストランで働いており、企業のカフェテリアのマネージメントに携わった経験も持つなど、自然食への造詣が非常に深い方です。一昨年、パートナーがいたこともあって、豊かな食材が集まるポートランドへの移住を決意。2008年2月にはこの店をオープンさせました。

スタッフ
笑顔がはじけるスタッフたち。左は副社長のジュンコ・セッカーソンさん
お弁当の食材にはローカルなもの、それもなるべくオーガニックなものを使い、季節の味覚もふんだんに取り入れています。実はオープン当初はかなり純粋な和食を作っていたそうですが、
「現地ではなじみの薄い食材や味付け方法も多く、なかなか受け入れられませんでした。そこで野菜をビネガーでマリネしたり、味付けを若干濃い目にしたり、アメリカ人の口にも合うよう工夫したんです」
と語るのは、副社長のじゅんこさん。
Chef Naoko
10種類ほどあるメニューは、イートインもテイクアウトも可
日本の伝統的な味をベースにしながらも、ポートランドの素材やレシピが巧みに織り込まれたお弁当は、日本人には懐かしくもどこか新鮮。基本的に素材の持ち味を活かした優しい味で、在住の日本人はもちろん、アメリカ人にも好評です。人気メニューは豆腐の照り焼きと野菜が入ったジェファーソン・ボウル(6.75ドル)、チキンのグリルとホームメードのトマトソースをかけた季節の野菜を味わえるファーマーズ・チキン弁当(9ドル)など。

また、カフェのほかにケータリングサービスもおこなっており、最近では近くのインターナショナルスクールにもお弁当を届け始めました。子どもたちも色とりどりのお弁当をかなり楽しみにしているそう。ピザなどに偏りがちだった学校のランチ事情もこのお弁当をきっかけに少しずつ変わってきています。

■Chef Naoko