3/3 お弁当も人気！ポートランドレストラン3選 [グルメ・各国料理（海外）] All About

ポートランドの人々が愛してやまないレストラン

ポートランドの定番であるサーモンは柔らかく、かつ引き締まった味。なめらかなソースとよく絡む。メニューは定番もあるが季節によっても変動

上品な空間のダイニング。オープンキッチンを臨めるシートや奥にはバーもある

ポートランドの人たちにおすすめのレストランを聞くと、必ず名前が挙がるのが、Higgins（ヒギンズ）。シェフのグレッグ・ヒギンズさんは、ポートランドのグルメシーンをけん引する敏腕シェフとして、また食のオスカー賞ともいわれるジェームス・ビアード財団賞を受賞していることでもその名を知られています。

フランスで研鑚を積んだ彼の料理は、フレンチのテクニックを踏襲しつつも、食材にはローカル色を強く打ち出しています。なかでも感動的なのは野菜の味。地元の契約農家から仕入れるだけでなく、自らもハーブや野菜を育てるなど、良質な素材の準備には手間暇を惜しみません。新鮮な野菜の旨味がダイレクトに伝わってきます。

黄色の壁の可愛らしい店構え

グレッグさんの食への探求心は幼少のころから育まれたものでした。ときには学校をサボって釣りにでかけたり、家で料理をしていたこともあったのだとか。もちろん店の食材には、ローカルかつサステナブルなものを使っています。お客さんの食欲を満たすだけでなく、環境への配慮や生産者への感謝の気持ちも忘れない、というのが彼の料理ポリシー。サステナブルフードを推進するシェフ団体の役員も務め、人々に正しい知識を広めています。

食後には軽やかな風味のホームメードのアイスクリームを。デザートはすべて8.5ドル

メニューは豊富で、とくにシーフード料理が充実。サラダなどのスターターは10ドル前後、メインは約20～30ドルです。ポートランドにしては一皿のボリュームがそれなりにありますが（といっても決してアメリカンサイズではありません）、取り分け文化がないので基本的には一人一皿でオーダーを。端正に設えられた店内はしっとり落ち着いたムードで、フレンドリーなスタッフのもてなしに気持ちもゆるりとほぐれていくでしょう。

■Higgins