グルメ・各国料理(海外)/ヨーロッパ・アフリカ美食旅プラン

日本人が必ず夢中になる! ポルトガル料理(2ページ目)

日本人の口によく合うと評判のポルトガル料理。ポルトガル旅していると素朴で優しい料理とそれを育む街や人々に出会えます。今回はユニークな食文化やファドも交えて、ポルトガルの魅力をたっぷりお届けします。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

ユニークな食文化とカフェ事情

シントラのカフェ
天気が良ければまったりカフェタイムをどうぞ。太陽の下で飲むビールは格別!

ランチ風景
ワイン一杯がセットになったランチコースを出す店もある
ポルトガルでは、食事にかける時間が長いだけでなく、スタート時間が遅いのも特徴です。ディナーの場合、レストランがオープンするのは20時頃で、20:30~21:30くらいに食べ始めるのが一般的。もちろんこれ、平日の話ですよ。仕事が終わったら一度家に帰り、ちょっとドレスアップして出かけます。実際に現地のレストランでは、22:30過ぎにやってきたグループも目にしました。私たちはすでに食べ終えるころでしたが……。家で食べる場合はもう少し早くて、19:30~20:30頃スタートです。

そしてもうひとつ、ポルトガルの人々の生活に欠かせないものといえば「カフェ」。現地で出会った人もみな口をそろえて「カフェには毎日行く」と言います。朝の通勤途中や午後のティータイム、さらに仕事帰りや休日にフラリと行くことも。というのも、多くの人は行きつけのカフェを持っていて、
「そのカフェに行けば、たいてい誰か知り合いに会える。約束するほどでもないけど、なんとなく誰かと話したいときにフラッと行くことも多いよ」
日本と同様に携帯文化が浸透しているポルトガルですが、こんなアナログな習慣が残っているのはちょっと粋な感じ。ちなみにポルトガルでコーヒーといえばエスプレッソを指すのですが、
「ディナーが遅いせいもあって、朝は辛そうな人が多いよ(笑)。だからエスプレッソで目を覚ましているんだよ」
なるほど。確かに一理あるかもしれませんね。


一度は行きたい宮殿レストラン

宮殿レストラン
宮殿の厨房を改築したレストラン。中央部に煙突がある
多彩なレストランが軒を連ねるポルトガルですが、一番多いのはやはりポルトガル料理、それにイタリアンや中華が続きます。最近は和食の店も増えていて、ポルトガルでも寿司は人気だそう。ほかにヌーベル・キュイジーヌなども流行っています。

そんな様々なレストランの中から、ポルトガルらしい一軒をご紹介しましょう。リスボンから5kmほど離れたケルースにある「ケルース宮殿」です。かつてのポルトガル国王の住まいであり、ヴェルサイユ宮殿を彷彿とさせる豪華なコレクションや庭園が見ごたえ充分のこの宮殿は、別棟の厨房部分がレストランになっています。ポルトガルには城や修道院など歴史的建造物を改築したホテル、いわゆる「ポザーダ」が点在し、これもそのひとつ。レストランだけの利用もできます。しっとり落ちついた内装と上品なもてなしに、しばし華やかな時代に思いを馳せてみてはいかがでしょう。

<DATA>
■Restaurante Cozinha Velha
  • 所在地:Largo do Palácio Nacional 2745-191 Queluz
  • 地図:Pousada de Queluz
  • TEL:21-435-61-58
  • 時間:12:30~15:00、19:30~22:30
  • 予算:ランチ24ユーロ、ディナー50ユーロ程度
  • ウェブサイト:Pousada de Queluz
次のページでは、一度食べれば味の虜になる、ポルトガル料理図鑑!
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