南アメリカの料理ってどんなもの?

いまや私たちの食生活に欠かせないジャガイモ、トウモロコシ、トマトなどはすべて南米で生まれたもの。原産国ならではの鮮やかな風味は、壮大な景色と共に身体にじわりと沁み渡ります。世界一の牛肉大国アルゼンチンを筆頭に、メインは肉料理という国が多いのですが、国ごとに味の違いもあります。もちろん肉だけでなく、チリの白身魚やアマゾンの川魚などシーフードも豊富。簡単には味わい尽くせない多彩な味覚が溢れています。

世界一の牛肉大国、アルゼンチン料理

アサード
大迫力のアサード。さすが人より牛の数が多いといわれるアルゼンチン! 写真提供:メルコスール観光局(C)Nishimura Takeshi
ロクロ
トウモロコシ、タマネギ、ひよこ豆などを煮込んだ北部の名物料理「ロクロ」
アルゼンチンの国土は日本の約7倍もあり、食糧自給率はなんと90%以上。広大な大自然と多彩な気候に恵まれたこの国では、グルメのレベルが高いのも当然のこと。

アルゼンチングルメの主役はなんといっても、世界一の消費量を誇る牛肉。「アサード」と呼ばれる炭火焼きが定番で、もともとはガウチョと呼ばれるカウボーイたちの料理でした。レストランでも気軽に味わえますが、驚くのはそのボリューム。400~500gもある分厚いステーキがドカンと出てきます。それもそのはず、現地のスーパーでは1kg300円程度で売られており、日本との物価の差を考えても激安。岩塩と胡椒のシンプルな味付けが、肉の旨味を最大限に引き立ててくれます。

もちろんアルゼンチン料理がすべて“ガッツリ重い”わけではありません。北部のサルタ州は、豆やトウモロコシを使った「ロクロ」や「ウミータ」など素朴な郷土料理が名物。海の近くならシーフード、山岳地域ではチーズやハムも作られています。 

 

マテ茶

マテ茶の容器はデザインも多彩

もうひとつ、アルゼンチンの人たちに欠かせないのが「マテ茶」。マテという名のモチノキ科の常緑樹から作るハーブティーです。アルゼンチンを中心にブラジルやパラグアイなど南米で広く飲まれており、コーヒーや紅茶と並んで世界三大飲料のひとつに数えられることもあるほど。ミネラル豊富で栄養価も高いことから、「飲むサラダ」の別名もあります。マテと呼ばれる独特の容器に茶葉を入れて湯を注ぎ、ボンビージャというフィルター付きのストローを使って飲むのが一般的。緑茶を思いっきり渋くしたような味で、日本人にも親しみやすいテイスト。かなり渋いのでお好みで砂糖などを加えます。

 

タンゲリア
タンゴの生演奏と食事やお酒を楽しめるタンゲリア。気軽なバーからドレスアップしていきたい店までいろいろ
南米のパリとも呼ばれる首都のブエノスアイレスには各地の味覚が集まっています。イタリアやスペイン系の人々が多いため、イタリア料理店も充実。最近はエスニックや日本料理も注目を集めています。ちなみにディナータイムは遅めで、夜9時ぐらいにスタートするのが一般的。あまりに早いと店がガラガラで寂しい思いをしてしまうかも。ブエノスアイレスの下町で生まれたタンゴのショーを見ながら食事を楽しむのも、この街ならではのお楽しみです。

>>次のページではブラジルの料理を紹介