南米の料理(3ページ目)

8,000年前から続く大地の味、ペルー料理

マチュピチュやナスカの地上絵など壮大な歴史とロマンに彩られた国、ペルー。実は知られざるグルメの国でもあります。

ペルー料理は派手さこそないものの、素朴な滋味に富んでいます。なかでも特筆すべきは海の幸！ ペルー沿岸は南極からのフンボルト海流の影響で好漁場になっており、新鮮な魚の宝庫。魚介類とレモンのマリネ「セビッチェ」は代表的なペルー料理で、一口食べると爽やかな潮の香りと酸味が口いっぱいに広がります。

魚が獲れるのは海だけではありません。ボリビアとの国境にあるチチカカ湖は、なんと標高3,800m以上。ここで獲れるペヘレイなどの魚は、湖に浮かぶ島の人たちの貴重な食糧になっています。
ペルーは8,000年も昔から栽培されているジャガイモをはじめ、カボチャやトウモロコシの原産地でもあり、その鮮やかな風味は感動モノです。茹でたジャガイモにペッパー入りのチーズソースをかけた「パパ・ラ・ワンカイーナ」はスパイシーかつクリーミー。肉もよく食べられており、牛の内臓を串に刺して焼いた「アンティクーチョ」や牛肉の細切りとフライドポテトなどを炒めた「ロモ・サルタード」などが有名。変わりダネとしては、クイ（食用モルモット）を使った料理も知られています。
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