ユニークな食文化とカフェ事情
天気が良ければまったりカフェタイムをどうぞ。太陽の下で飲むビールは格別! |
ワイン一杯がセットになったランチコースを出す店もある |
そしてもうひとつ、ポルトガルの人々の生活に欠かせないものといえば「カフェ」。現地で出会った人もみな口をそろえて「カフェには毎日行く」と言います。朝の通勤途中や午後のティータイム、さらに仕事帰りや休日にフラリと行くことも。というのも、多くの人は行きつけのカフェを持っていて、
「そのカフェに行けば、たいてい誰か知り合いに会える。約束するほどでもないけど、なんとなく誰かと話したいときにフラッと行くことも多いよ」
日本と同様に携帯文化が浸透しているポルトガルですが、こんなアナログな習慣が残っているのはちょっと粋な感じ。ちなみにポルトガルでコーヒーといえばエスプレッソを指すのですが、
「ディナーが遅いせいもあって、朝は辛そうな人が多いよ(笑)。だからエスプレッソで目を覚ましているんだよ」
なるほど。確かに一理あるかもしれませんね。
一度は行きたい宮殿レストラン
宮殿の厨房を改築したレストラン。中央部に煙突がある |
そんな様々なレストランの中から、ポルトガルらしい一軒をご紹介しましょう。リスボンから5kmほど離れたケルースにある「ケルース宮殿」です。かつてのポルトガル国王の住まいであり、ヴェルサイユ宮殿を彷彿とさせる豪華なコレクションや庭園が見ごたえ充分のこの宮殿は、別棟の厨房部分がレストランになっています。ポルトガルには城や修道院など歴史的建造物を改築したホテル、いわゆる「ポザーダ」が点在し、これもそのひとつ。レストランだけの利用もできます。しっとり落ちついた内装と上品なもてなしに、しばし華やかな時代に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
<DATA>
■Restaurante Cozinha Velha
- 所在地:Largo do Palácio Nacional 2745-191 Queluz
- 地図:Pousada de Queluz
- TEL:21-435-61-58
- 時間:12:30~15:00、19:30~22:30
- 予算:ランチ24ユーロ、ディナー50ユーロ程度
- ウェブサイト:Pousada de Queluz