ノブの愛称でおなじみ、松久信幸 

松久信幸

ノブこと松久信幸氏 (C)Steven Freeman

海外で活躍する日本人シェフといえば、まず名前が挙がるのが松久信幸氏ではないでしょうか。「マツヒサ」「ノブ」など彼の名前をとったレストランを世界各地に25店舗展開しています。1993年にはマツヒサがニューヨークタイムズの世界トップレストランに選ばれたのをはじめ、各方面で高く評価されています。

多くの人々に愛されるノブこと、松久信幸氏。彼の創りだす日本料理はノブスタイルとでもいえるような斬新で独創的なものです。伝統的な日本料理を重んじつつも、ペルーなど中南米の要素も巧みに取り入れたオリジナルテイスト。ソフトシェルクラブロールやシュリンプテンプラロールなどいまや世界の和食レストランでおなじみになったメニューも少なくありません。

しかし、トップシェフに至る道のりは平坦なものではありませんでした。7歳で父をなくし、高校を卒業すると東京の寿司屋で住み込みの職人として修行をスタート。24歳のときにはペルーにレストランをオープンしましたが、3年後、食材のコストについてパートナーと折り合いがつかず、しばらくアルゼンチンで働いたのち日本へ帰国。その後、アラスカで出店するも、なんとオープン日に店が火事に見舞われ、一文無しになってしまいます。

それでも彼は苦境に屈することなく、ロサンゼルスの寿司屋で働きながら借金を返し、1987年にビバリーヒルズに「マツヒサ」をオープン。レストランは大成功をおさめ、1994年にはロバート・デ・ニーロ氏が共同経営者として名を連ねるニューヨークの「ノブ」をオープン。その後も世界各地に次々と店舗を展開し、現在に至ります。彼の人柄や料理は、まさに彼の人生をそのまま反映しているようですね。

ちなみに松久氏、『カジノ』『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』『SAYURI』などの映画にも出演しています。チェックしてみるのもおもしろいのでは?

世界のトップシェフ
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