26のミシュランの星を持つ、ジョエル・ロブション
ニューヨーク、モナコ、東京など世界各地にレストランを持ち、26ものミシュランの星を持つジョエル・ロブション氏。もちろん、その数は世界ナンバーワンです。東京にある彼の3つのレストランもそれぞれがミシュランの星を獲得しており、日本でもよく知られたシェフですね。1945年にフランス西部のポワティエで生まれ、15歳から料理の道を志したロブション氏。29歳でコンコルド=ラファイエット・ホテルの総料理長に就任し、90名のコックを率いて、一日に何千食もの料理を作っていました。その後、31歳でフランス最優秀職人賞MOFを受賞。36歳でパリ16区に開店したレストラン「ジャマン」はオープンから1年目にミシュラン1つ星、2年目に2つ星、そして3年目にして史上最短で3つ星を獲得しました。その後、「ジャマン」は94年に「ジョエル・ロブション」と名を変え、パリのレーモン・ポワンカレ通りに移転拡大されました。
繊細で優美なフレンチを生み出すロブション氏が、日本からも多大な影響を受けていることは有名です。日本での経験とスペインバルのタパス料理にインスピレーションを受けて2003年に誕生したのが、カウンタースタイルの店「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」。客の前で調理するカウンター席は和食店ではおなじみですが、フレンチ店としてはかなり異色。赤と黒を基調にした店内のデザインも斬新でした。
ロブション氏は1996年、「完璧な味とサービスを求め、最高の状態で辞めたい」と51歳にしてパリの「ジョエル・ロブション」を閉め、料理人を引退していますが、その後もレストランの監修やプロデュースに携わっています。「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」もそうですし、2008年にモナコにオープンした和食店「YOSHI」も人気を集めています。
※キャプション内のJoelはいずれもJoël が正式表記です。
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