ピルは手軽だが、ビタミン剤との併用は注意が必要
気軽に使えるからこそ注意が必要 |
1998年に認可されてから8年。その間に経口避妊薬としてだけではなく、女性ホルモンをコントロールすることで生理痛の緩和や、子宮内膜症の改善まで色々な目的で使われるようになってきました。
さて、実際にピルを使っている もしくは 使ってみようかと考えている方、ピルとサプリの飲み合わせって考えたことありますか?あまり知られていませんが、ピルとあまり相性の良くないサプリメントもあるのです。
今回は、ピルユーザーはちょっと注意が必要なサプリメントを解説します。
ビタミンCとピル併用には注意
美肌サプリの定番といえばビタミンC。そのビタミンCですが、ピルとの併用にはちょっと注意が必要そうです。1981年英国メディカルジャーナル Briggs MH氏の論文にこんな報告があるのです。
『低用量ピル(トリキラー、トリファジル、ノルデット)の服用者12人が、50mgまたは1000mgのビタミンCサプリメントをピルと一緒に服用。その結果、ピルユーザーが大量のビタミンCを摂取すると、低エストロゲンピルでも高エストロゲンピルと同じだけの強い作用が見られるようになることがわかった。』
つまり、低用量ピルを摂っていても、高用量ピルと同じだけの作用が出てしまうのです。それはつまり、副作用も強く出てしまうということ。偏頭痛や吐き気など、ピルの副作用は人それぞれですが、副作用が気になっている方はビタミンCとの併用には注意しましょう。
セントジョーンズワートとピルの飲み合わせは避ける
セントジョーンズワートについては、記事五月の憂鬱に効くサプリでも紹介しましたが、薬やサプリとの飲み合わせに注意が必要なハーブです。ピルと併用した場合、セントジョーンズワートとの相互作用により、ピルの効果を弱めしまうことが知られています。避妊のためにピルを摂っていても、作用が弱くなれば妊娠の可能性が高くなります。また、子宮内膜症など治療のためにピルを使用している場合、ピルの作用が弱まれば病気の治療に支障をきたしてしまうので、ピルユーザーはセントジョーンズワートの併用は避けましょう。
女性ホルモン系サプリとピルの併用も要注意
胸は気になるけど、健康被害はもっと嫌。
女性ホルモン系の成分は「胸が大きくなる!」とPRしているサプリメントに入っていることが多いため、意図せず摂ってしまうこともあります。ピルを使用するときは必ず内容を確認してサプリメントを選ぶようにましょう。
今回は一般的に注意が必要な成分を紹介しましたが、これ以外にも、体質によって組み合わせによる副作用が表れる可能性もあります。ピル使用中にサプリメントを併用する場合は、必ず医師に確認してくださいね。
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