ピルを飲み忘れたら再開はいつすべき?

女医

ピルを飲み忘れてしまっても焦らず対処しましょう

一般的に経口避妊薬と呼ばれている「ピル」。ピルを飲むのが習慣化していても、たまにうっかり飲み忘れてしまうこともあるかもしれません。ピルを飲み忘れた場合、飲み忘れてから24時間以内かどうかが避妊の効果を継続できる分かれ目になります。

ピルを飲み忘れてから、「24時間以内の場合」「24時間後ちょうどの場合」「24時間以上の場合」、それぞれのケースに分けて、対処法を解説します。

ピルを飲み忘れてから1日以内(24時間「以内」)の場合

気づいた時点で、飲み忘れた1錠を飲めば大丈夫。その次の分までの間隔が少し短くなりますが、いつも通りの時間にもう1錠を飲んでください。

例えば、毎朝9時に飲んでいて、夕方16時ごろに飲み忘れに気づいた場合は、16時の時点で1錠飲みます。翌朝9時にいつも通り1錠飲みます。

ピルを飲み忘れから2日目(24時間後「ちょうど」)の場合

ピルを飲もうとして、前日分を飲んでいなかったことに気づいた場合です。前日分も含めて、2錠をまとめて飲めば大丈夫。

例えば、毎朝9時に飲んでいて、昨日飲み忘れていたことに9時の時点で気づいた場合、2錠まとめて飲みます。

飲み忘れから2日以降(24時間「以上」)経過の場合

この場合は、目的によって対処法が2つに分かれます。

■避妊を目的としてピルを飲んでいる場合
残念ながら、24時間が経過してしまうと避妊効果が確実でなくなる可能性が高まります。ピルを中断して他の方法で避妊し、次の月経が来るのを待ちましょう。月経が来たらまた新しい次のシートを飲み始めます。

新しいシートを飲み始めてからも一週間ほどは避妊効果は確実ではありません。コンドームなどの他の避妊方法を併用してください。

■避妊以外の副効用を目的としてピルを飲んでいる場合
飲み忘れに気づいたときに2錠飲めば大丈夫。その後、次の日からはいつもと同じ時間に飲んでください。

例えば、毎朝9時に飲んでいて、昨日と今朝の分の飲み忘れを16時に気づいたとします(24時間+7時間=31時間経過)。1錠分は24時間以上経っていますが、16時の時点で朝の分も一緒に2錠飲んでください。次の日はいつもと同じ時間にいつもの分を飲めば大丈夫です。

ピルを飲み忘れないためのコツ・飲み忘れ予防法

ピルを飲む時間を歯磨きや就寝など生活リズムに組み込むのが、飲み忘れ防止のコツです

ピルを飲む時間を歯磨きや就寝など生活リズムに組み込むのが、飲み忘れ防止のコツ

ピルは毎日決めた時間に飲む必要があります。飲み忘れを防ぐために、ピルを飲む時間を上手に生活パターンに組み込むようにしましょう。具体的には以下のような方法があります。

  • 洗面所に置き、朝か夜の歯磨き時に忘れずに飲む
  • 化粧ポーチに入れ、昼食後の化粧直しのときに思い出せるようにする
  • 枕元に置き、寝る前に飲む

ピルの服用後に少し吐気や気持ちが悪くなる人には、夜に服用してすぐに寝てしまうのをオススメしています。自分の生活パターンや体質に併せた服用リズムを身につけることが大切なのです。

ピルの効果や副作用について、さらに詳しく知りたい方は「ピルの効果・飲み方・種類・値段」や「ピルの副作用、ピルを飲んではいけない人」をあわせてご覧下さい。

最後に……緊急避妊薬(アフターピル)に関する議論

また最近、日本でも性交以後72時間以内に服用する「緊急避妊薬」を薬局で買えるようにすべきかが議論されています。先進国のほとんどが薬局で薬剤師を通じて買えたり、保健室のようなところで手に入れられる状況です(詳しくは「緊急避妊薬(アフターピル)の種類・効果・副作用」をご覧ください)。

緊急避妊薬に関しては色々な見解がありますが、望まれない妊娠や体に負荷の高い堕胎手術のことなどを考えると、日本でも選択肢として、なるべく手に入れやすい方法があった方がよいなとも思います。今後の状況が変わりましたらまた記事を更新します。
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