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アロマテラピーも代替療法 代替(補完)療法を考える

新聞報道によると厚生労働省はがんへの代替療法、補完療法の実態の調査にやっと着手する模様。アロマテラピーもこれにあてはまるものだけに注目です。

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

■アロマラピーは代替(補完)療法のひとつです。

報道によると、厚生労働省(以下、厚労省)の研究班は代替療法や補完療法と呼ばれる、色々な民間のがん療法の実態調査を始めたとのこと。これまで代替療法(補完療法)は科学的データや裏づけに乏しかったのですが、実際に試している、また期待しているがん患者が多いことからこのような運びになったものと思われます。厚労省研究班は全国のがん専門病院やホスピスなどでアンケートをとり、患者の代替療法の経験の有無や種類、副作用などの有無、なぜ代替療法を試すのかを調べます。

アロマテラピーも代替療法(補完療法)のひとつに分類されるため、非常に興味のあるところです。さて、代替療法、補完療法と言った言葉をはじめて目にした人もいるかもしれません。まずは代替療法、補完療法とは何かをご説明します。

■代替(補完)療法とは?

今の世の中において日本で行われている正式な医学、医療といえば西洋医学の理論に基づいた医療を指します。病院というのは西洋医学に基づいて治療行為を行っています。そこで、西洋医学以外の東洋医療や伝統医療、民間療法などは代替療法(補完療法)と呼ばれるのです。つまり西洋医学に代わるという意味から代替療法といい、また西洋医学を補うものという意味で補完療法と呼ばれます。日本では「代替」という言葉も「補完」という言葉もほぼ同じように使用されているようです。つまり治療が目的ではなく(治療が目的と言えるのは西洋医学のみです)、気持ちを癒したり症状を軽減する効果をもつものをこう呼んでいます。イギリスではComplementary(補完)アメリカではAlternative(代替)といい、合わせてComplementary&Alternative Medicineと呼ぶことがあります。

■代替(補完)療法の種類と目的

具体的にこれらの療法には、アロマテラピー(芳香療法)の他に、針灸、リフレクソロジー、整体、カイロプラクティック、気功、アーユルベーダ、漢方医学(中医)、あんまマッサージ、ハーブ療法、ホメオパシーなどが含まれます。アガリクスなどはよく目にするのではないでしょうか?ガンに有効!?などという広告をよく見かけますね。代替医療の研究に国家予算が充てられているアメリカ合衆国では、特に多くの人が代替療法を採用してると言われています。

これら代替(補完)療法の共通した目的は、西洋医学では補いきれない患者へのケアを実施し、人間が本来から備えている自分の身体を癒す力、つまり自然治癒力を高め、恒常性の維持につとめることです。病気にかかりにくい体作りといった予防にも力を入れています。

では、なぜ今、これらの療法が注目されているのでしょうか。次ページに続きます。
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