イギリスに、高齢者のためにラベンダーを用いている病院があるそうです。不眠には睡眠薬投与が当然の中、副作用のないアロマテラピーは、抵抗力の弱い高齢者に最適といいます。医学博士である鳥居鎮夫教授著の『香りの謎』によると、睡眠薬を常用している4人の高齢者について、1日の睡眠を6週間以上観察した実験があります。1、2週間目は睡眠薬を投与し、3、4週間目は睡眠薬なし、5、6週間目にはラベンダーの香りを部屋に拡散させました。その結果、睡眠薬を用いなくても、ラベンダーの香りで睡眠時間が増えたといいます。夜寝る前にラベンダーのアロマバスに入ることは、睡眠に良い影響を与えるということがわかりますね。しかも、入浴中は新陳代謝が上がっており、呼吸数が増えたり発汗していますので、体の機能が活発になっています。鼻から、皮膚から、効率よくエッセンシャルオイルが入っていくのです。
いかがですか?ラベンダーのアロマバスを、試してみたくなったでしょうか。実践する具体的な方法は、エッセンシャルオイルを1~5滴、湯船の湯に落とします。そのままではお湯の表面にエッセンシャルオイルが浮いているので、必ずよく混ぜてから入ります。妊娠中の人は、妊娠初期のラベンダーの使用は控えて下さい。またそれ以降でも、使用については必ず事前に専門家にご相談下さい。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。