お寺?神社? はしごしてもいいの!? 初詣の素朴な疑問を解決
初詣人気ランキングで毎年上位に入る「成田山新勝寺」
では、神社とお寺どちらがふさわしいのでしょう? 初詣の素朴な疑問に答えます。
Q. 神社とお寺、初詣に行くならどっち?
多くの人が初詣に訪れる「浅草寺」。すぐ近くにある「浅草神社」は、神仏分離令が出る前は共存していた
今はさまざまな神社やお寺に参拝するのが一般的ですが、本来は自分の住んでいる土地を守ってくれている氏神様のいる神社(氏神神社)に行くものでした。そこで過ぎた一年を無事に過ごせたことに感謝し、新年も息災に暮らせるようご挨拶をして、さらなる御加護を祈願していたのです。江戸時代になってからは、その年に吉をもたらす方角とされる「恵方」にある社寺にお参りする「恵方詣」が流行りました。その後、明治時代に鉄道が開通すると、地元以外の社寺に初詣に行くようになりました。
日本で神社やお寺が明確に区別されるようになったのは、明治時代の「神仏分離令」以降です。それまでは、「神仏習合」といい、多くの神や仏は区別なく信仰の対象とされていました。そのような背景もあり、初詣は神社でもお寺でも構わないのです。
ちなみに、全国初詣参拝者数人出ランキングのトップ3は、1位「明治神宮」2位「成田山新勝寺」3位「川崎大師」です。
Q. 複数の神社やお寺に初詣に行ってもいいの?
複数の社寺に行っても構いません。目的に応じていろいろな社寺にお参りする方もいますが、最初に行ったところが本当の意味での初詣になります。まずは氏神様を祀っている「氏神神社」か、先祖代々のお墓がある「菩提寺」に行くといいでしょう。
ただし、単なるレジャー気分で“はしご”をするのは避け、心を込めてお参りしてください。
Q. 神社とお寺の参拝で気をつけることは?
お寺では拍手をせず合掌をする
神社は「二拝二拍手一拝」。お寺は「合掌・一礼」が基本のため“拍手をしない”よう気をつけましょう(特殊な作法の社寺もあるので、その場合は従ってください)。
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