初詣で人気の「破魔矢」。そのいわれを知って、幸多き年にしましょう。
その名の通り、魔を破るための「破魔矢」

その名の通り、魔を破るための「破魔矢」

破魔矢の由来

「破魔矢」とは、魔除けをするための矢のことで、破魔矢を放つための弓を「破魔弓」といいます。正月の縁起物として社寺で授与されますが、男の子の初正月や初節句に贈ったり、新築の家の棟上式に立てたりする習わしもあります。

本来、弓矢は武器ですが、魔を祓う力もあると信じられていました。そのため、各地に弓を射る祭礼がみられますが、最も古いのが正月に行われていた破魔打(はまうち)と呼ばれる年占(としうら)の神事です。これは、弓矢を持った子どもたちの前に藁縄で作った直径1尺くらいの的を投げ、中央を射抜かせるというものです。この弓矢を子どもの成長のまじないとして持ち帰ったのが縁起物としての破魔矢、破魔弓の始まりだといわれ、のちに正月の縁起物として初詣で授与されるようになりました。破魔矢の先が鋭く尖っていないのは、人や物を射るのではなく、邪の気を祓うためのものだからです。


破魔矢の飾り方(置き方) ~場所と方角

【場所】
授与された破魔矢は、神棚、床の間、玄関、リビングなどに飾ります。

【向ける方角】
家の棟上式では、破魔矢の先を鬼門の方角に向けますが、家の場合はとくに正解があるわけではなく、どの方角でも構わないとされています。気にする方は、その年の凶の方角(その年の干支の方角の反対側の方角)に向けるという説を参考にしてください。ただし、天の神様に矢が向かないよう矢の先を天に向けない、なるべく頭上よりも高い位置にする、といった配慮をするとよいでしょう。

■凶の方角
子年(2020年など) ……牛の方角=南 (180度)
丑年(2021年など) ……未の方角=南南西微西 (210度)
寅年(2022年など) ……申の方角=西南西微南 (240度)
卯年(2023年など) ……酉の方角=西 (270度)
辰年(2024年など) ……戌の方角=西北西微北 (300度)
巳年(2025年など) ……亥の方角=北北西微西 (330度)
午年(2026年など) ……子の方角=北 (0度)
未年(2027年など) ……丑の方角=北北東微東 (30度)
申年(2028年など) ……寅の方角=東北東微北 (60度)
酉年(2017年など) ……卯の方角=東 (90度)
戌年(2018年など) ……辰の方角=東南東微南 (120度)
亥年(2019年など) ……巳の方角=南南東微東 (150度)


破魔矢の処分方法

初詣で授与された破魔矢は、その年のお守りなので、翌年には授与された社寺にお返しします。古いお守りなどを納める「納札所」などがあればそちらへ、なければ社務所に申し出ると受け取ってくださいます。1月15日の左義長(どんど焼き)でお焚きあげをする神社が多いので、その日までがお返しする目安になりますが、1年中受け取ってくださるので安心してください。

授与された社寺に納められない場合には、ほかの社寺でも構いませんが、神社のものは神社へ、お寺のものはお寺へ納めるようにしましょう。

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