9月の和風月名・異称・別名の読み方と意味
新暦の今も、旧暦の月の名前は親しまれています。9月は長月のほかにどんな異称があるのでしょう?
今回は、たくさんある9月の月の異称・和風月名を紹介します。
<目次>
- 9月の代表的な異称「長月(ながつき)」の意味・由来
- 9月の異称「紅葉月(もみじづき)」
- 9月の異称「色取月(いろとりづき)」「色取る月(いろとるつき)」「彩月(いろどりづき)」
- 9月の異称「菊月(きくづき)」「菊開月(きくさきづき)」「菊咲月(きくさきづき)」「菊見月(きくみづき)」
- 9月の異称「穂長月(ほながづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」
- 9月の異称「稲刈月(いなかりづき)」「小田刈月(おだかりづき)」
- 9月の異称「寝覚月(ねざめづき)」
- 9月の異称「長雨月(ながめづき)」
- 9月の異称「詠月(えいげつ)」
- 9月の異称「建戌月(けんじゅつげつ)」「戌の月(いぬのつき)」「戌月(じゅつげつ)」
9月の代表的な異称「長月(ながつき)」の意味・由来
旧暦の9月は秋の夜長を意味する「夜長月」の略で「長月」
9月の異称「紅葉月(もみじづき)」
旧暦の9月は、現在の暦では10月上旬から11月上旬ごろにあたり、紅葉の時季なので「紅葉月」です。▷紅葉狩りの起源・豆知識…紅葉を狩ると言うのはなぜ?紅葉は鬼女?!
9月の異称「色取月(いろとりづき)」「色取る月(いろとるつき)」「彩月(いろどりづき)」
木々の葉がさまざまな色に彩られます
9月の異称「菊月(きくづき)」「菊開月(きくさきづき)」「菊咲月(きくさきづき)」「菊見月(きくみづき)」
9月には菊を用いる重陽の節句(9月9日)があります
9月9日の「重陽の節句」は菊を用いて行事をするので、別名「菊の節句」といいます。
▷重陽の節句・菊の節句とは?9月9日節句の由来・食べ物・楽しみ方
9月の異称「穂長月(ほながづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」
稲穂が熟し稲刈り時を迎えます
9月の異称「稲刈月(いなかりづき)」「小田刈月(おだかりづき)」
田の稲を刈りとる月だから。9月の異称「寝覚月(ねざめづき)」
夜が長いので寝覚めがちなころという意味です。9月の異称「長雨月(ながめづき)」
秋の長雨のころなので「長雨月」
9月の異称「詠月(えいげつ)」
月を眺めて詩歌を詠む月という意味です。9月の異称「建戌月(けんじゅつげつ)」「戌の月(いぬのつき)」「戌月(じゅつげつ)」
北斗七星のひしゃくの柄を表す「斗柄(とへい)」は、この画像の左側の3つの星。この方角と十二支で各月の名を決めました
冬至(旧暦11月)には斗柄が真北を指し、真北は十二支の子の方角のため、建子の月と名づけました。旧暦11月は建子月・子の月・子月、旧暦12月は建丑月・丑の月・丑月、旧暦1月は建寅月・寅の月・寅月……と続き、旧暦9月は建戌月・戌の月・戌月となります。
※9月の二十四節気(各節気と七十二候の説明)
処暑 ~ 白露 ~ 秋分
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