浴衣は帯のアレンジで印象が変わる!リバーシブル帯の結び方

リバーシブル帯の結び方アレンジ

浴衣は帯で変わるので、リバーシブル帯は強い味方です!ノーマル・ちらり・パーティー風・着物風……どれがお好み?

最近、浴衣を着用する方が増えたと思いませんか? 夏祭り、花火大会はもちろんのこと、遊園地やコンサート会場などでも浴衣姿をよく見かけます。着物よりも気軽に袖を通すことができ、女っぷりも格段に上がるのが人気の秘密でしょう。

しかし、女心とは複雑なもので毎回同じ格好なのもイヤ!「帯を変えれば全然違う印象になりますよ」と言われたりしますが、帯だけを何本も持っている方は少ないでしょう(収納も手入れも大変です)。
   

リバーシブル帯が、浴衣の悩みを解決してくれました

取材当時に使った「おきぬ屋さん」の浴衣「玉づくし」と帯「蓮花&鰹縞」。浴衣には大~小の水玉模様が市松模様に配置されており、かなりお洒落!帯によって若々しくもシックにも着こなせます
そこでリバーシブル帯に着目です。リバーシブル帯とは、その名の通り表と裏の両方使える帯のことでして、同柄で色違いになっているもの、柄が違うもの、素材感が違うものなど多様なタイプがあり、着こなしの幅を広げる人気アイテムです。

しかし、帯2本分楽しめるといっても表面と裏面のテイストが全くかけ離れ過ぎている(色・柄・イメージなどに共通性がない)と使い勝手が非常に悪い。なぜなら、たとえ複数の浴衣を持っていてもその人の好みで選んでいるわけですから、両面とも好みに合っていなければ、出番が少なくなってしまうからです。

取材当時カスタムメイドの着物を販売されていた「おきぬ屋さん」ディレクター兼デザイナーの岩熊裕子さんも、「リバーシブル帯をデザインするときは両面のテイストを合わせるように心掛けている」そうでして、まさに“使える帯”なのです。しかも両面とも正絹の西陣織りですから、締め心地だって抜群です。

 

リバーシブル帯のアレンジテク!

岩熊裕子さん/「おきぬ屋さん」ディレクター兼デザイナー(取材当時)。イラストやデザインの仕事で活躍していましたが、着物好きが高じて「おきぬ屋さん」の創立時から、企画、デザインなど全てを手掛け、キモノ業界に新風を吹き込みました
作り手であり着物美人の岩熊さん……とくれば、リバーシブル帯の伝道師としてもぴったり! そこで岩熊さんに、1組の浴衣と帯で何通りにも楽しめる、かなりお得なテクニックを伝授していただきました。

今回使用した帯は、表が「蓮の花」で裏が「縦と横の鰹縞」と全く違う柄ですが、色み(色のトーン、色相)が似ているため、どちらか一方が馴染む浴衣ならばその反面もマッチするようにデザインされており、絶妙のチラリズムが楽しめます。
 

リバーシブル帯で正面も、後ろ姿も、がらりと変えて魅せましょう

リバーシブル帯

折角ですもの後ろ姿も素敵にしたいですね。前で結んで後ろに回せば失敗なくきれいに結べますよ(詳しくは「帯の結び方」で解説)

リバーシブル帯の楽しみは、正面と後ろ姿の豊富なバリエーション! まずは印象を左右する正面を(写真に残るのも正面です!)、さらに続編で後ろ姿がキマル結び方をマスターしてしまいましょう。人に会うときも、写真撮影も、まずは正面が大切ですね。正面だけでもたくさんのバリエーションがありますので、いろいろと楽しんでみてください。

 

リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ

ノーマルバージョン
小細工なしの基本的な姿。シンプルなだけに浴衣と帯のとり合わせが勝負。モダンな蓮の花あ夏を涼し気に彩ります。
リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:ノーマルバージョン

リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:ノーマルバージョン



片側ちらりバージョン
下部を折り上げて裏柄をチラリと見せました。リバーシブル帯の典型的な使い方です。
リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:片側ちらりバージョン

リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:片側ちらりバージョン


 【両側ちらりバージョン
上下を折って両側に裏柄を出しました。柄の配置をみながら、折り具合を変えて楽しめます。
リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:両側ちらりバージョン

リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:両側ちらりバージョン


パーティーコーディネート
両面ちらりバージョンに、レースの帯揚げとスパンコールの帯締めをプラスしました(キラキラしてとても華やかです!)。お手持ちのスカーフやアクセサリーなどでも楽しめ、パーティーシーンなどに映える着こなしです。
リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:パーティーコーディネート

リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:パーティーコーディネート



本格着物コーディネート
浴衣の下に襦袢を着て、帯揚げ、帯締めをプラスすれば、夏の着物として活用できます。浴衣よりも格が上がり、着て行く場所も広がるでしょう(いかにも浴衣柄ですとTPOを選びますからご注意ください)。
リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:本格着物コーディネート

リバーシブル帯の表面を使ったアレンジ:本格着物コーディネート

 

リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ

では、ひっくり返して裏面の縞柄バージョンでさらに変身してみましょう。

ノーマルバージョン
蓮花の色調に合わせた鰹縞(カツオの背から腹にかけての色調のように、濃色から淡色になった縞柄のこと)は、とても粋。縦縞と横縞が交互(37cm間隔)に配置されているため、お好みのバランスで楽しめます。
リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:ノーマルバージョン

リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:ノーマルバージョン


斜めダブル切り返しバージョン
帯の一巻きめを蓮の花柄にし、二巻きめはねじって縞柄を出します。縞柄の前帯を斜めに大きく切り返し、更にもう一度跳ね上げるように切り返して(画像右下側)アクセントをつけました。切り返す角度や大きさは、柄の出方を考えて好みの分量でどうぞ。大胆に大きく切り返すと躍動的な印象になり、細めに切り返すとシャープな印象になります。
リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:斜めダブル切り替えしバージョン

リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:斜めダブル切り替えしバージョン


フラット切り返しバージョン
帯の一巻きめを蓮の花柄にし、二巻きめに下から折り上げて縞柄を出します。縞柄を出すときに、脇後ろから下に少しづつずらしながら折り上げるようにすると上手に仕上がります。柄の分量はお好みですが、今回は蓮の花がきれいに覗くように折り返して女性的な印象に仕上げました。
リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:フラット切り替えしバージョン

リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:フラット切り替えしバージョン


着物風コーディネート
フラット折り返しバージョンに、帯締めをプラスするだけでキリッとした印象になります。帯締めがプラスできる結び方はこちら「帯の結び方」で解説。

 
リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:着物風コーディネート

リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:着物風コーディネート





本格着物コーディネート
襦袢、帯締め、帯揚げをプラスすれば正統派の着物としても着用できます。
リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:本格着物コーディネート

リバーシブル帯の裏面を使ったアレンジ:本格着物コーディネート



浴衣の印象は帯によって変わります。1組の浴衣で何通りにも魅せるリバーシブル帯は、コーディネートの幅を広げるお助けアイテム!収納にも困りませんので、違う着こなしをどんどん楽しんでみてはいかがでしょう。

■後ろ姿は、続編の「浴衣の帯の結び方~姉さま結び、ヤの字結び」にて、姉さま結び ヤの字結びを詳しくご紹介しています。前で結んで完成させてから後ろにクルッと回すので、ひとりできちんと結べます!
 
 
 

【浴衣レッスンシリーズ】
着崩れとトイレの対処法、座り方
裾割りのしかた、立ち居振る舞い・マナー
楽ちん着付け7step
着付けのいろは
みやこ結び
姉さま結び
ヤの字結び
文庫結び・変わり文庫結び
兵児帯の蝶々結び・変わり結び
大人のゆかた着こなし術
帯の合わせ方と小物テク
リバーシブル帯の活用術
夏の男前計画
浴衣のお手入れ法としまい方
浴衣のたたみ方
 
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