父の日に、100周年記念限定プレミアムハイボール缶
サントリープレミアムハイボール<白州>350ml缶表面(左)・裏面(右)
2023年は山崎蒸溜所100周年。サントリーウイスキーの、そして日本の本格ウイスキーづくり100年でもある。この春には100周年記念ラベルも発売された。こちらに関しては『シングルモルト山崎・白州100周年記念蒸溜所ラベル』記事を参照いただきたい。
この「プレミアムハイボール白州350ml缶」もウイスキーづくり100年を記念して、白州蒸溜所モルトウイスキーを吟味、厳選してつくられたプレミアムハイボールである。パッケージにある“白州蒸溜所謹製原酒 ハイボール”がそれを物語る。
白州蒸溜所が生むシングルモルトには現在ノンエイジ「白州」「白州12年」「白州18年」「白州25年」がある。
これらのスタンダードの香味特性はエイジングによって異なるが、ノンエイジや12年は“森香る”のキャッチフレーズに象徴されるように、森の若葉のような爽やかさとほのかなスモーキーさが漂う。どちらもすっきりとしたキレのよさが印象的だ。
一方、18年、25年といった長く深く熟成したものには熟した果実香やミルクキャラメル、チョコレートといったクリミーな感覚とともにしっかりとしたスモーキーさが感じとれる。余韻はスモーキーななかにフルーティーな甘さがあり心地よい。
さて、この「プレミアムハイボール<白州>350ml缶」にはどんな香味特性があるだろうか。
発表ではフルーティーさが印象的とあるが、もしそれがしっかりと感じとれたなら、長期熟成モルトも使われているはずだ。意外と平均酒齢は高いような気がする。そしてパッケージに“香るスモーキー”とあるが、スモーキーさはどの程度なのか。
おそらく口当たりよく、爽やかで柔らかい味わいのハイボールに仕上げてあるのではなかろうか。ウイスキーファンにとっては香味特性を探る面白みがある。そして若い飲み手へのシングルモルト入門的なハイボールともなることだろう。
氷をたっぷりと詰めたグラスに缶から注ぎ入れて飲むことをおすすめする。弾けるソーダの小珠が清々しい香りをそよがせることだろう。
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