メーカーズマーク・オールドファッションドを秋に飲む
メーカーズマーク・ハイボール
これまでウイスキーベースのカクテルをいろいろと記事にしてきた。今回は秋に味わいたい「メーカーズマーク」をベースにしたカクテルをご紹介したい。
今年3月の記事『春に飲んでほしい、バーでおすすめのカクテル』で、「メーカーズマーク46」をベースにした「46デイジー」をおすすめした。
また9年ほど前の2013年には『バーボンの飲み方/カクテル篇』記事では、「メーカーズマーク」ベースの「マンハッタン」、そして「メーカーズマーク・オレンジモーニ」「メーカーズマーク・グレープフルーツモーニ」をご紹介している。
さて「メーカーズマーク」だが、つくりに関しては『メーカーズマーク/プレミアムバーボンの証』をご一読いただきたい。クラフトウイスキーそのものといえよう。製造工程のひとつひとつのディテールを追求し、そのディテールの積み重ねにより、高品質で素敵な味わいを抱いている。
ふくよかでシルキーな滑らかさ、やわらかい甘みを特長としており、オレンジのような風味も感じられ、豊かな香味特性で魅了する。
わたしはオン・ザ・ロックで飲むことが多いが、ときにハイボールのしなやかな爽快感のある甘みを楽しむことがある。その場合、できたらオレンジピールがあるといい。オレンジピールを軽くツイストして、グラスに入れる。オレンジの香りが「メーカーズマーク・ハイボール」にはよく合う。
メーカーズマーク・オールドファッションド
Old-Fashioned
メーカーズマーク 45ml
アロマティックビターズ 2dashes
角砂糖 1個
オールドファッションドグラス(ロックグラス)に角砂糖を入れ、ビターズを振りかけて浸み込ませる。氷をグラスに入れ、「メーカーズマーク」を注ぎ、好みでスライスしたオレンジ、レモン、ライム、あるいはマラスキーノチェリーを飾り、マドラーまたはスプーンを添える。
ビターズのアクセントもあるが、ふくらみのある「メーカーズマーク」がそれをしなやかに抱きとめていて、独特の甘美さがある。
ただしこのカクテルは飲み手が味わいに変化をもたせることができる楽しいカクテルといえよう。
添えられたマドラーやスプーンで角砂糖をいきなり崩して甘くしてもいい。さらには柑橘類の果肉を順に押さえてみる。オレンジの甘みのある酸味を感じ、次にライムスライスを押さえて爽やかな青っぽい酸味をプラスしてみるのもいい。そしてレモンの強い酸味を際立たせてもいい。順繰りにやって甘酸の変化を楽しむことができる。これが時代遅れという名のカクテルの味わい方だ。
秋の夜、食事を終えてバーに行き、デザート感覚で楽しむにはもってこいのカクテルである。
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