5位までの順位は変わらず。BRICsが大きく伸張
2020年からつづく新型コロナ禍の2021年はどうだったのか。2020年の数字も掲載した。コロナ禍にあっても数字がかなり伸びた国がある。
ちなみに、2021年5大ウイスキー全販売数量は約2億2,434万ケース超で、前年2020年比110%であった。
【5大ウイスキー国別販売数量ランキング2021/Top10】
* IWSR(International Wine & Spirits Record)のデータより
* 数字はC/S(1ケース/750ml×12本換算)
* 左より2020年→2021年、%は前年比
1 アメリカ
78,579,000 → 82,114,000 104%
2 日本
20,403,000 → 20,245,000 99%
3 フランス
14,206,000 → 14,718,000 104%
4 イギリス
8,714,000 → 8,721,000 100%
5 ロシア
6,382,000 → 7,764,000 122%
6 ブラジル
5,043,000 → 6,973,000 138%
7 インド
4,108,000 → 5,911,000 144%
8 カナダ
5,738,000 → 5,737,000 100%
9 ドイツ
4,997,000 → 5,606,000 112%
10 ポーランド
4,387,000 → 5,387,000 123%
顕著なのがBRICsと呼ばれる国々の伸張である。順位からいくと5位ロシアが前年比122%、6位ブラジル138%、7位インドにおいては144%と急激な伸びを示している。
中国はというと販売数量においては17位(1,605,000→2,195,000ケース)で、前年比137%とやはり伸びている。ただし販売数量は17位あっても金額ベースに換算すると9位にランクインする。中国では富裕層がプレミアム価格のウイスキーを飲んでいるといえるだろう。
金額換算でいえば、1位アメリカから5位ロシアまでの順位は変わらないが、6位にカナダ、7位にオーストラリア(販売数量13位)、8位インド、10位ドイツとなる。
新型コロナ感染がつづくなか、Top10のなかで日本だけが前年比99%と100を下回った。それでもなんとか凌いだといえるのではなかろうか。この2022年夏、まだまだ感染拡大がつづいているがいまのところ酒場は無事営業できている。
さて、今年は久しぶりに日本も伸びていくよう期待したい。コロナ禍でのマナーを守りながら、どうか皆さん、ウイスキーを愛していただきたい。
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