40代、50代を中心に関心が高まる「介護脱毛」

日本では、40代、50代を中心に関心が高まっている「介護脱毛」ですが、VIO脱毛が日本よりも浸透しているフランスで実は唯一存在しない脱毛があります。それが、介護脱毛です。
介護脱毛
 

Q. 介護脱毛は、普通の脱毛と違うの?

介護脱毛とは、歳をとり介護される立場になるかもしれない将来を推測して、あらかじめVIO脱毛をしておく“準備の脱毛”です。親の介護の経験から希望する女性が増えており、「ヘアに便や汚れが付着せずに拭き取りが容易になる」「臭いや蒸れが軽減される」「オムツ交換がスムーズ」など、介護する側の負担軽減と介護される側の衛生面の向上といったメリットがあります。介護する人の負担を少しでも減らしたいという、他人の気持ちを気遣う日本人らしい脱毛習慣といえるでしょう。

医療クリニックで使用されているレーザー脱毛機や、脱毛サロンで使用されているフラッシュ脱毛機は、毛に含まれる色素に反応する仕組みなので白髪には反応しません。そこで、アンダーヘアに白髪が生え始める前の、40代、50代の女性を中心に需要が高まっています。

介護を受けることを想定するとVIOすべてのヘアを処理するハイジニーナが適していますが、ハイジニーナに抵抗があるなどの理由から排泄介助で最も気になるIライン、Oラインだけを脱毛する人もいます。
 

Q. フランスに介護脱毛が浸透しない理由は?

介護脱毛
ではなぜ、フランスには介護脱毛がないのでしょうか? 筆者のフランス人の知人、介護が必要な親がいる人、医療関係者らに、日本で増えている介護脱毛についての意見を聞きました。彼らの反応は、まず驚愕し、なかには笑い出す人や信じようとしない人も……。以下にフランス人の率直な声をご紹介します。

・毎日通いの看護師がケアしてくれるから、オムツ交換や入浴の様子を見たことがないし、ヘアがあるのが問題だと考えたことがない(50代、要介護の母親と近居)

・介護してもらう人は、介護する側の負担なんて考えないわよ!(70代、医師・母親が医療施設に入居中)

・高齢になると毛髪と同じようにアンダーヘアも減少するから、邪魔になるほどの毛量はないと思う(40代、看護師)

・ヘアがあってもシートできれいに拭き取れば問題ないと思う(50代、介護士)

・日本人はハイジニーナにしたって言うのが恥ずかしいから、介護を言い訳にしているんじゃないかしら?(50代女性)

見えてきたのは、家族による在宅介護がまだまだ身近な日本人と、家族が身体介助をしないフランス人の差です。

個人主義で自立心が高いフランス人は、親と同居する習慣がありません。高齢になり配偶者に先立たれてもひとり暮らしを続け、困難な場合は医療施設や老人ホームに入居します。看護師や介護士に毎日自宅に通ってもらい、ひとり暮らしを続ける人もいます。家族は面会したり、一緒に食事を摂る、散歩に行くなど、負担にならない範囲で協力し、入浴やトイレなどの身体介助は専門の人に任せます。そのため介護する側の負担を考える機会はほとんどないと推測できます。

また、VIO脱毛といえば日本は永久脱毛を指しますが、フランスでは永久脱毛と同じくらいワックス脱毛が盛んです。今回質問に答えてくれた人たちも、VIO脱毛と聞いてまず想像したのがワックス脱毛でした。介護が必要な高齢者がワックス脱毛をすることに、フランス人が違和感を感じるのは当然かもしれません。

フランスの女性がVIO脱毛をするようになってから約40年。流行の形や女性の考え方も時代によって変化しています。脱毛する人が多い一方で、昨今VIO脱毛に反対する医師や女性たちが増えており、脱毛しない派の増加にも注目が集まってきています。見た目の美しさやセックスライフを重視するフランス人ですが、今後は変わっていくのかもしれません。


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