4製品それぞれを飲み比べてみよう
では、4製品の香味特長を記す。シングルモルトウイスキー山崎180ml
180ml・43%・¥1,140(税別希望小売価格/以下同)
日本のウイスキーの故郷、山崎蒸溜所が生みだすモルトウイスキー。飲みやすさのなかに山崎らしい贅沢ともいえる重層感がある。
やわらかい華やかさに潜むイチゴのような香りはワイン樽熟成モルト原酒がもたらすもので、また甘く煌めくような滑らかな広がりはミズナラ樽熟成モルト原酒の特性が生きている証。余韻がとても心地いい。
ハイボールがおすすめだが、ストレート、ロック、水割りとお好みで楽しんでいただきたい。(詳細は『シングルモルトウイスキー山崎/白州新発売』を参照)
色 赤みがかった明るい琥珀色
香り イチゴ、さくらんぼ
味 ハチミツ、滑らかな口当たり
余韻 甘いバニラ、シナモン、広がりのある甘みと綺麗で心地よい余韻
シングルモルトウイスキー白州180ml
180ml・43%・¥1,140
深い森に抱かれた白州蒸溜所から生まれるモルトウイスキー。前述の「山崎」同様、本格感がありながら飲みやすさも追求し、森の若葉のようにみずみずしく、ほのかにスモーキーフレーバーを感じる。
フレッシュな香り、爽やかで軽快なキレのよい味わいを特長としている。じっくりと味わうほどにライトリーピーテッドモルトをはじめ、多彩なモルト原酒が織り成す複雑さと奥行きを堪能できる。
食事とともに味わうならばハイボールがおすすめ。(詳細は『新山崎/新白州テイスティングノート』を参照)
色 明るい黄金色
香り すだち、ミント
味 軽快で爽やか、ほのかな酸味
余韻 かすかなスモーキーさ、ほのかな甘み、すっきりとしたキレのよさ
シングルグレーンウイスキー知多180ml
180ml・43%・¥1,030
知多蒸溜所の高品質なトウモロコシを主原料として生みだすグレーンウイスキーはスコッチのブレンダーの間でも極めて評価が高い。
この「知多」は、大まかにクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの酒質をさまざまな樽種に詰めて熟成後、ブレンドしたシングルグレーンウイスキー。メインはバニラ様の甘みを特長とするバーボン樽熟成原酒だが、スパニッシュオーク樽やワイン樽での熟成原酒も含まれ、甘くフルーティーで複雑味がある。
ハイボールで味わう食中ウイスキーとして最高といえるだろう。(詳細は『ウイスキー知多UMAMI評価/そそる美味・その2』を参照)
色 明るい黄金色
香り ピュアでストレート、甘い樽香
味 口当たりよく、甘くスムース
余韻 綺麗、ほのかな甘さ
ジャパニーズクラフトジンROKU200ml
200ml・47%・¥1,200
100年以上もの歴史を誇るサントリー大阪工場でつくられるプレミアムなジャパニーズクラフトジン。まず八重桜、大島桜の葉、煎茶、玉露、山椒の実、柚子の皮の6種の和のボタニカルを適切な条件に分けてグレーンスピリッツに浸漬、蒸溜して和の原料酒をつくる。一方でジュニパーベリーを基調としたベースとなるドライジンをつくり、これと和の原料酒をブレンドさせて誕生する。
高度なブレンド技術により47%という高いアルコール度数ながら強い刺激はない。あくまでもしなやかで、スムースなキレ味とともに日本の四季が香る繊細さがある。
ハイボールがおすすめだが、ロック、あるいはミネラルウォーターとの1対1のハーフロックも食中酒として楽しめる。(詳細は『六[ROKU]ジャパニーズクラフトジンの魅力』を参照)
香り ドライジンの香りに和のボタニカルの感覚が花束のように放たれる
味 しなやかな爽快感、スムースで上品な口当たり
余韻 ジン特有のキレ味、桜や玉露の和のボタニカルの優しい甘み
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