ジン、ウオツカ、ラム、テキーラ／スピリッツの魅力3

テキーラ入門者にはサウザクーラー

１回目の記事はジンとウオツカ（『ジン、ウオツカ、ラム、テキーラ／スピリッツの魅力1』）で「ROKU」や「ビフィータージン」、そして「ピナクルウオツカ」をご紹介した。２回目『魅力2』ではラムのロンリコを、そして今回最後はメキシコのスピリッツ、テキーラをご案内しよう。
まずテキーラに馴染みのない方におすすめしたいのが、簡単に入手できるテキーラベースのお手軽カクテル「サウザクーラー」（275ml／4％／￥230・税抜き希望小売価格）である。
これは原料であるブルーアガベ100％の「サウザブルー」をベースに、グレープフルーツジュース、ライムジュースに塩、そしてソーダ水を加えた、甘くフルーティーですっきりとした口当たりの瓶詰めカクテルで、とにかく飲みやすい。
なんたってアルコール度数4％。酔い心地は軽快、爽快。これからの季節にはぴったりの味わい。それにテキーラという酒を試してみたことがない、という人にはとりあえずの入門カクテルになる。
「サウザクーラー」は是非にとおすすめする。

高品質な信頼の名門テキーラ、サウザ

さて、そのベースとなっているテキーラに関しては、原料を含めて『サウザブルー／ブルーアガベ100％テキーラ新発売』というかつての記事をご参照いただきたい。もうちょっと詳しくという方は、カクテルエッセイ『オンドリのしっぽ第37回ヒマドールは忙しい』をご一読くださればありがたい。
正直にいえば一度は「サウザブルー」（750ml／40％／￥1,900税別）をストレートでゆったりじっくりと味わってみることをおすすめする。とてもピュアな味わいだからブルーアガベ独特の甘みをしっかりと堪能できる。これが高品質テキーラなんだと実感できるはずだ。カクテルならばグラスに直接つくるビルドタイプ、フルーツジュースで割ったり、ソーダ水で割ったりする飲み方がいい。
「マルガリータ」といったシェークもののスタンダードカクテルには、ミクストと呼ばれるテキーラのカテゴリーにある「サウザシルバー」（750ml／40％／￥1,750税別）をわたしは好んでいる。バーテンダーには“ベースは、サウザシルバーで”といつもお願いしているほどだ。シェークしてもテキーラの香味が崩れることがないコクというか、コシの強さがある。

サウザ社はテキーラの名門中の名門。1873年の創業。メキシコに古くからあるメスカルという地酒との差別化をはかり、原料のブルーアガベ特産地テキーラ村の名で初輸出したのがサウザ社である。テキーラを世界の酒へと高めただけでなく、メキシコ政府に働きかけてテキーラ原産地呼称制成立に尽力したのもサウザ社なのだ。
大部分を自家農園で栽培し、化学肥料を避け、最上質のブルーアガベを原料とする。収穫後、とにかく素早く新鮮な100％アガベジュースを抽出することに徹している。高品質で、信頼できるテキーラ。それがサウザ。

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