カラーコーディネート/トレンドカラー&コーディネート(秋冬編)

定番デニム・ブルージーンズの色をパーソナルカラーで選ぶ!

デニム、ジーンズのブルーは定番色のひとつ。ウォッシュ加工やヴィンテージ加工など、あらかじめ色を落としたデニムが普及する一方で、未加工の生デニムも人気があります。より自然に着こなすためには、自分に似合う色を見極めることが大切です。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

<目次>
 

定番色デニムブルーの魅力

定番デニム・ブルージーンズの色をパーソナルカラーで選ぶ!

メイド・イン・ジャパンの「EDWIN 503」


ジーンズやジージャンなど、デニムのブルーはファッションの定番色のひとつ。労働者の作業着として考案され、現在は老若男女が愛用するファッションアイテムとして親しまれています。
デニムの表は経糸(たていと)のインディゴブルー。裏は緯糸(よこいと)の白。

デニムの表は経糸(たていと)のインディゴブルー。裏は緯糸(よこいと)の白。

厚地の綿織物デニムは、インディゴで染めた経糸(たていと)と未晒しの緯糸(よこいと)を綾織りにしてつくられます。デニム生地の表裏の色が異なるのは綾織りの特性で、生地の表面は経糸の割合が多く、裏面は緯糸が多く出ます。
グローバルジーンズキャンペーンを実施する「MOUSSY(マウジー)」が発表した、5 タイプの新型ジーンズ

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インディゴは繊維に定着しにくいため、着古したり洗濯を繰り返すうちに色が落ちていきます。現在は、ウォッシュ加工やヴィンテージ加工など、あらかじめ色を落としたデニムが広く普及していますが、その一方で未加工の生デニムも人気があります。

さらに、クラッシュ加工、刺繍、リメイク加工などを施したものもあり、デニムのバリエーションは広がっています。

微妙な色の違いはデニムの魅力のひとつ。より自然に着こなすためには、四季折々のスタイルに取り入れやすい色、そして、自分に似合う色を見極めることが大切です。

まずは、代表的な色名と加工方法を紹介します。
 

きれいめスタイルにぴったり、ワンウォッシュデニム

軽く水洗いをしただけのワンウォッシュデニム MOUSSY JEANS(マウジージーンズ)「WIDE STRAIGHT(ワイドストレート)」

軽く水洗いをしただけのワンウォッシュデニム MOUSSY JEANS(マウジージーンズ)「WIDE STRAIGHT(ワイドストレート)」

デニムは経糸に糊付けをして織り上げていくため、未加工の生デニムは堅く、洗うと縮みます。そのため、1970年代頃から、ウォッシュ加工・防縮加工を施したデニムが普及しはじめました。ワンウォッシュデニムとは、一度だけウォッシュ加工を施したデニムのこと。お湯洗いが一般的ですが、常温の水に浸しパリッとした糊の感触を残したり、柔軟剤を使ってより柔らかく仕上げたものもあります。

生デニム(アンウォッシュ、ノンウォッシュ、リジッドデニム)と比較すると、若干色落ちしていますが、インディゴの濃いブルーが残っています。生デニムやワンウォッシュデニムは、ユーズド感やヴィンテージ感がないので、きれいめスタイルにぴったりです。

 

季節を問わず着用しやすい、ミドルインディゴ

自然な色落ちでクリアに発色するミドルインディゴ MOUSSY JEANS(マウジージーンズ)「STRAIGHT FLARE(ストレートフレアー)」

自然な色落ちでクリアに発色するミドルインディゴ MOUSSY JEANS(マウジージーンズ)「STRAIGHT FLARE(ストレートフレアー)」

「デニムを育てる」と言って、色落ちしていく過程を楽しむ愛好者もいますが、非常に手間がかかります。そのため1980年代頃から、あらかじめウォッシュ加工を施しユーズド感を出したデニムが普及していきます。

ストーンウォッシュ加工は、専用の洗濯機に軽石やセラミックと一緒にデニムを入れて洗います。未晒しの緯糸の方が擦れやすいので、インディゴで染めた経糸の質感が強く現れます。また、デニム全体が均等に色落ちするため、自然に履き込んだ感覚に仕上がります。

バイオウォッシュは、セルラーゼという酵素を使って洗います。セルラーゼは、繊維のセルロースを溶かす作用があるため、デニム生地を柔らかくし、より自然なユーズド感を出すことができます。

バイオストーンウォッシュといって、ストーンウォッシュとバイオウォッシュを併用した加工方法もあります。

ナチュラルに色落ちしたミドルインディゴのデニムは、季節感を問わずに着用しやすいのが魅力。ベーシックカラーと合わせると、適度なこなれ感が生まれます。

 

ハードなのに爽やか、ライトインディゴ

ハードな色落ちのライトインディゴ MOUSSY JEANS(マウジージーンズ)「TAPERED(テーパード)」

ハードな色落ちのライトインディゴ MOUSSY JEANS(マウジージーンズ)「TAPERED(テーパード)」

ブリーチやケミカルは、1970年代からある加工方法で、酸化剤や還元剤などを使って、強制的に色素を分解し脱色させます。全体を白っぽく脱色したり、部分的に脱色する方法もあります。薬剤に漬ける時間が長いほど脱色が進み、生地に与えるダメージも大きくなります。

ストーンブリーチといって、ストーンウォッシュとブリーチを併用した加工方法もあります。
 

黄変が味わいになる、ヴィンテージ加工

自然に履き込んで生まれたようなヴィンテージ感 MOUSSY JEANS(マウジージーンズ)「SKINNY(スキニー)」

自然に履き込んで生まれたようなヴィンテージ感 MOUSSY JEANS(マウジージーンズ)「SKINNY(スキニー)」

綿繊維は、経年変化で薄汚れてきます。さらに長時間日光や紫外線にさらされると強度が低下し黄ばんできます。この黄変こそが、ヴィンテージ感の鍵を握ります。黄みを帯びたブルーを表現するために、ブラウンやブラックの染料を着色するオーバーダイ(後染め)を施したり、ウォッシュ加工などで白っぽく脱色した部分にスプレーで着色したり、職人の手仕事が光る贅沢な仕上がりのデニムです。

ヴィンテージ加工を施したデニムは、TPOを選びますが、アースカラーと馴染みます。オフの日のおしゃれに取り入れてみてはいかがでしょうか。
 

パーソナルカラーで選ぶ、デニムブルー

微妙な色の違いで印象が大きく変わります。色見本を参考に、自分に似合うデニムブルーを探しましょう。

微妙な色の違いで印象が大きく変わります。色見本を参考に、自分に似合うデニムブルーを探しましょう。

上図は、パーソナルカラーの4つの基本タイプに似合うインディゴブルーを色見本にしたものです。

パーソナルカラーとは、その人に似合う色やイメージのこと。パーソナルカラーは、あなたの肌の色、瞳の色、髪の色と調和して、その人本来の魅力を引き出してくれます。

ご自分のタイプがわからない方は、下記の記事をご覧ください。 ※あくまでも簡易診断/自己診断です。

上図右側のブルーベースはブルー系が得意。サマータイプはパウダーブルー、スカイブルー、グレイドネイビーなど、どこか優しげなブルーが似合います。ウィンタータイプはアイシーブルー、トゥルーブルー、ダークネイビーなど、はっきりとしたブルーが似合います。 上図左側のイエローベースは黄みがかったブルーが得意。スプリングタイプは、アクアブルー、コバルトブルー、クリアネイビーなど、黄みがかった明るいブルーが似合います。オータムタイプは、ターコイズ、ティールブルー、エジプシャンブルーなど、黄みがかった濃いブルーが似合います。
季節感を問わず着用しやすいのは、ナチュラルに色落ちしたミドルインディゴのデニムです。秋冬はワンウォッシュデニムのダークインディゴ、春夏はケミカルジーンズのブライトインディゴというように、明暗のバリエーションを揃えていくと、コーディネートの幅が広がります。

色見本を参考に試着しながら、お顔うつりをチェックして、お気に入りのデニムを手に入れてくださいね。

【参考(画像引用元)】
ガイドの最新情報は、All About公認ガイドブログFacebookページTwitterをご覧ください。

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