補色とはどんな色? 意味・効果とは

黄色の色相を起点に色相差の関係を示した図

黄色の色相を起点に色相差の関係を示した図

補色とは、色相環で正反対に位置する関係の色の組合せのこと。上図の色相環は、黄色を起点に色相差の関係を示したものです。黄色の正反対に位置するのは青紫なので、黄色と青紫は補色の関係にあります。

同じように、色相差が12の関係になる、黄緑と紫、緑と赤紫、赤と青緑といった組合せも補色に該当します。補色とは、コントラストの強い配色です。
 

補色と反対色の違いとは

対立する性質をもつ色どうしのことを反対色といいます。色の性質は、色相(色みの違い)、明度(明るさの度合い)、彩度(あざやかさの度合い)の三属性によってあらわすことができます。

色相に着目すると、補色や補色の近い関係の色を反対色と言います。上図の色相環では、色相差8以上の対照色相から、色相差が12の補色色相までが、反対色に該当します。
トーンの関係を示した図。隣り合うトーンは類似の関係、2つ以上離れたトーンは対照の関係になります

トーンの関係を示した図。隣り合うトーンは類似の関係、2つ以上離れたトーンは対照の関係になります

上図のトーン図では、上に行くほど明度が高く、下に行くほど明度が低くなります。白と黒、ライトトーンとダークトーンといった関係は反対色になります。

彩度に着目すると、上図のトーン図では、右に行くほど彩度が高く、左に行くほど彩度が低くなります。ビビッドトーンと無彩色、ディープトーンとグレイッシュトーンといった関係も反対色にあたります。
 

補色同士を混ぜると灰色になる?

補色には、主に次の3つの効果があります。

■物理補色
補色の効果1:物理補色

補色の効果1:物理補色

補色どうしを混色すると無彩色になります。これを物理補色と呼びます。理論上は黒になりますが、絵の具やインクといった身近な色材を混色すると、真っ黒にはならず、濁った灰色になります。

■心理補色
補色の効果2:心理補色

補色の効果2:心理補色

補色の一方の色をしばらく見つめた後、白い紙などに目を移すと、残像として補色のもう一方の色が現れます。これを心理補色と呼びます。

たとえば、外科手術を行う医師は、血液の赤を長時間見つめるため、緑色の残像に悩まされてきました。視線を動かすと残像も一緒に動くため、手術中の医師にとって大きなストレスとなるからです。

1925年、米国の化学系企業デュポンは、補色残像を和らげる効果がある色として、薄い緑色の塗料を提案しました。現在では、外科手術室の内装だけでなく、手術着にも薄い緑色が採用されています。
身近な商品にも、補色の効果が利用されている

身近な商品にも、補色の効果が利用されている

補色の効果は身近な商品にも取り入れられています。たとえば、牛乳のパッケージに青が使われる理由のひとつは、補色残像の黄色が白い牛乳を濃厚に見せる効果があるからです。

■補色対比
緑のマットの上に赤い肉を並べると、補色対比で肉の赤身が強調される=より新鮮に見える

緑のマットの上に赤い肉を並べると、補色対比で肉の赤身が強調される=より新鮮に見える

補色の関係にある色どうしを並べて置くと、より彩度が高くなったように色のあざやかさが強調されます。これを補色対比と言います。たとえば、精肉売り場のショーケースには、緑色のマットが敷きつめられていることがあります。これは、補色対比によって肉の赤みが強調され、肉の鮮度が高く感じられるからです。
 

補色の組み合わせ・代表的なもの

補色のビビッドトーンを組合せた6つの配色例

補色のビビッドトーンを組合せた6つの配色例

上図は、補色(色相差12)のビビッドトーンを組合せたものです。本記事の冒頭の図で示したように、色相環の上に位置する黄色は明度が高く、下に行くほど明度が低くなります。

6つの配色例のうち、黄色と青紫は明度差が最も大きい組合せで、明瞭性も高くなっています。一方、青緑と赤は明度が近似しており、グレア(ギラギラと眩しく感じるような見えにくさ)が生じています。グレアを緩和するには、彩度を下げたり、明度差で変化をつけるとよいでしょう。
6つの補色について、トーンを基準にした3つの配色方法を適用した配色例

6つの補色について、トーンを基準にした3つの配色方法を適用した配色例

上図は、6つの補色について、同一トーン配色、類似トーン配色、対照トーン配色の例を示したものです。

ファッション通の方はお気づきかもしれませんが、青と橙の組合せは、イタリアの男性が好む色の組み合わせである「アズーロ・エ・マローネ」に通じます。イタリア語で、アズーロ(AZZURRO)は空色、すなわち青のこと。マローネ(MARRONE)は栗色、すなわち茶色を意味します。

カーキ色は黄色や黄緑の色相なので、紫との組合せは補色になります。橙(茶)と青、黄・黄緑(カーキ)と紫といった組合せが、おしゃれに見えるのは、色彩調和の観点からも理にかなっています。

メリハリの効いたカラーコーデを楽しみたいときは、補色の組合せをおすすめします!


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