仏検の5級から3級までの学習ポイントを解説
フランス語検定(仏検)の級別学習ポイント
フランス語関係の検定では、ダントツの人気を誇る実用フランス語技能検定試験(仏検)。フランス語検定5~3級の問題傾向と学習ポイントをおさえて、ぜひともチャレンジしてみましょう。「仏検ってどんな試験なの?」という方は、まずは、記事『今こそフランス語検定にチャレンジしよう!』をご確認ください。
5級の傾向と学習ポイント
- 目安となる勉強時間:50時間以上
- 語彙:550語
- 特に押さえておきたい学習ポイント:冠詞・形容詞の変化・動詞(直接法現在形)・家族関係、月、曜日などの基本単語
例えば、「まだまだボキャブラリーが少ない」という方でも、冠詞や指示形容詞、所有形容詞を選ぶような問題であれば、( ) petits chiensのような形式になるので、名詞が男性形か女性形(eで終わる名詞が多く出題)か複数形(基本はsで終わる)かを正確に判断できれば、選択問題で正解を導き出すことができます。
つまり、単語の意味がわからなくても正解が導き出せるようになっているのです。例題の場合は、形容詞、名詞共にsで終わっているので、複数形と判断できます。
また、動詞の活用も、活用を書かされる訳ではなく三択ですので、例えば主語がnous(私たち)であれば-onsで終わる動詞というふうに、-er動詞、不規則動詞の直説法現在形の活用語尾を覚えておけば大丈夫。
記事『非効率なフランス語動詞の覚え方にサヨナラ』で、フランス語検定5・4級合格に必要な動詞の覚え方を紹介していますので、ぜひご活用ください。
さらに、聞き取りの問題も含めて、基本的な疑問詞と答え方に必要な単語を覚えることが合格への必須条件となります。
4級の傾向と学習ポイント
- 目安となる勉強時間:100時間以上
- 語彙:920語
- 特におさえておきたい学習ポイント:冠詞の縮約形・代名詞・前置詞の使い方・動詞(近接未来、近接過去、複合過去、半過去、単純未来、代名動詞)
動詞の活用に関しては、現在形の活用語尾さえ覚えておけば対応できていた5級と異なり、過去や未来といった時制を含む直説法の動詞の活用を覚えることが求められます。
筆記は求められませんが、je(私)の活用語尾で例を挙げれば、単純未来であれば -rai、半過去であれば-aisという風に、変化した動詞を見てどの活用であるかを見分けられるようにしておきましょう。
5級で紹介した記事に加えて、以下の動詞に関する記事も参考にして効率的な学習を行ってください。
・『「スキンヘッドにしちゃった」って言える?』(代名動詞)
・『過去分詞は音で覚えればラクラク!』(複合過去)
また、4級になると単語もしっかり勉強する必要が出てきますので、1000語程度の簡単な単語学習用のアプリや参考書を上手く活用するといいでしょう。さらに、100以下の数字は聞き取れるようにする必要があります。簡単に得点源になりますので、必ず練習しておきましょう。
次ページでは、3級の検定概要と学習ポイントをお知らせします。