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フランス語動詞の覚え方……不規則動詞の活用は?

フランス語学習者泣かせの動詞の活用。検定やテストを前にして、やみくもに暗記するのは非効率! 今回は、めんどくさいフランス語動詞の効率的な覚え方のポイントを伝授します。少しずつステップアップしていってくださいね!

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

フランス語動詞の効率的な覚え方とは

フランス語動詞の効率的な覚え方

フランス語動詞の効率的な覚え方

フランス語学習者泣かせの動詞の活用。検定やテストを前にして、やみくもに暗記するのは非効率です。以前の記事、『フランス語動詞はこう覚える!』では、音声を中心にフランス語動詞の覚え方について解説しましたが、今回はテストに向けて書きの場合の効率的な覚え方を伝授します。
   

不規則動詞と-er動詞の現在形の活用語尾を覚える

膨大な数に上るフランス語動詞の活用ですが、まずは基本形からいきましょう。仏検の「試験内容・試験形式」のページによると、5級で求められる能力としての動詞活用は「直説法現在、近接未来、近接過去、命令法の範囲内」とされています。まずは、おおざっぱに主語人称代名詞 je, tu, il, elle, on, nous, vous, ils, ellesに対応する現在形の動詞の活用語尾をしっかり覚えましょう。

以下の表に-er動詞とvenir(来る)のような代表的な不規則動詞の活用語尾のパターンを示しましたので、主語がjeの場合は活用語尾が-er動詞の場合は-e、不規則動詞の場合は-stuの場合はそれぞれ-es-s、三人称単数の場合は-e-tとしっかり覚えてください。主語が複数の場合は、-er動詞、不規則動詞共に語尾の活用は、-ons-ez-entとなります。
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主語と活用語尾の関係

 

例外の不規則動詞の活用を覚える!

先に見た主語と活用語尾との関係はかなりおおざっぱなもので、実際には、vouloir(欲しい)やpouvoir(できる)などの動詞の場合は、単数の活用語尾が-x, -x, -tmettre(置く)の場合ですと、-s, -s, -tprendre(とる)などの動詞の場合は三人称単数の活用語尾が -dと必ずしもすべて一致するわけではありません。また、faire(する)、aller(行く)、avoir(持つ)、être(~である)といった動詞は使用頻度も高くテストでも必ず活用を問われる不規則動詞ですが、先ほどみた活用語尾のパターンがあてはまらず、丸暗記が必要な動詞となります。こちらのサイトでは、動詞の原形を入力し虫眼鏡をクリックすれば活用の一覧を見ることができますので、活用が怪しい人は確認しておくといいですね。基本となる不規則動詞現在形の活用があやふやだと、過去形や未来形の活用暗記にも弊害がでてきます。まずは、この記事に載っている動詞だけでもパーフェクトにしてください。
 

不規則動詞現在形のnousとilsの活用をしっかり見直す!

直説法現在形の活用を覚えたら、次のステップとして異なる時制の動詞を覚えていきましょう。仏検4級にスポットをあてると、動詞としては、5級の内容にプラスして、「複合過去、半過去、単純未来、代名動詞」といった直説法の動詞、3級になるとこれらの動詞に「条件法現在と接続法現在」が加わります。

まずは、4級の段階で必要となってくる「直説法半過去」ですが、この動詞活用の語幹は、être以外は直説法現在の nous の活用と同じになります。「直説法半過去」の活用語尾は、主語に合わせて-ais,-ais,-ait,-ions,-iez,-aientと規則的に変化するので比較的覚えやすいのですが、語幹となる不規則動詞の直説法現在nous の活用が曖昧なために、活用形が作れないという方が少なからずいらっしゃいます。

また、3級で登場する接続法現在形の語幹は、多くの場合直説法現在3人称複数形のils, ellesの活用をもとにして作ります。直説法現在形のnousとilsの活用は、会話ではonが多用されることによって曖昧なままになっている方も結構いらっしゃいしますが、こうした時制を作るときに避けて通れない重要な活用であり、しっかり覚えておく必要があります。
 

単純未来の語幹を制する!

「単純未来形」は、語尾の活用が-rai,-ras,-ra,-rons,-rez,-rontと直説法半過去と同じように規則的ですので、一見簡単そうではあります。しかし、実際のところ、不規則動詞の場合、半過去の語幹のように、直説法現在形の活用を利用することもできず、多くの場合一つ一つ暗記していかなければなりません。そのため、全ての活用ではなくとりあえず語幹を覚えるためにJeの活用だけでもしっかり覚える!というスタンスで頑張って暗記しておきましょう。

大変ですが、ここをクリアすると単純未来と語幹を同じくする「条件法現在形」の作り方が簡単になります。しっかりと覚えた単純未来の語幹部分に、直説法半過去の後半部分をくっつければ、条件法現在が完成!頑張った分、応用がきくようになるのでその後のお勉強がグンと楽になりますよ。

フランス語の動詞活用といえば語尾の活用に意識を集中して一生懸命覚える方が多いのですが、実際は、語尾は規則的であるため比較的覚えやすく、不規則な語幹が覚えきれていないというパターンが多くみられます。ご自分の動詞暗記レベルが記事のどのあたりかということを確認しつつ、少しずつステップアップしていってくださいね!

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