フランス語

「行く」はフランス語で何と言う?動詞で覚えるフランス語

フランス語の動詞は活用もややこしく苦手とされる方が多いですが、使用頻度の高いいくつかの動詞をしっかりとマスターすることで、コミュニケーション能力がかなりアップします。今回は、動詞aller(行く)の用法をお勉強しましょう。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

「行く」はフランス語で何と言う?動詞で覚えるフランス語

「行く」はフランス語で何と言う?

フランス語の動詞は活用もややこしく苦手とされる方が多いですが、使用頻度の高いいくつかの動詞をしっかりとマスターすることで、コミュニケーション能力がかなりアップします。今回は、動詞aller(アレ/行く)の用法をお勉強しましょう。
 
<目次>
 

フランス語の特殊な活用は丸暗記しよう!

aller

丸暗記が必要なallerの活用

フランス語の動詞は大まかに分類すると、-erで終わる第一群規則動詞とそれ以外の不規則動詞に分かれます。動詞aller(アレ)は語尾が-erで終わっていますが、不規則動詞ですので活用には注意してください。読み方は、je vais (ジュ ヴェ ), tu vas(チュ ヴァ),  il va (イル ヴァ), elle va(エル ヴァ), nous allons(ヌザロン),  vous allez (ヴザレ ), ils vont(イル ヴォン), elles vont(エル ヴォン)。複合過去形のJe suis allé(e) ~.(ジュ スイザレ/私は~へ行きました)やIl faut que j'aille.(イル フォ ク ジャイユ/私は行かなければならない)のような接続法の活用も覚えておきましょう。
 

「~に行く」という意味で使用する場合は前置詞に注意

「~に行く」とフランス語で言いたい場合には、aller+前置詞の形を用いますが、使用される前置詞は目的地によって異なりますので注意しましょう。細かな例外はありますが、大ざっぱにまとめると以下のようになります。

まずは、目的地が都市名や国の場合です。
 
  1. Je vais à Paris. 【都市名】(ジュ ヴェ ア パリ/私はパリに行きます。)
  2. Je vais au Japon. 【男性名詞の国】(オ ジャポン/私は日本に行きます。)
  3. Je vais en France. 【女性名詞の国/母音で始まる男性名詞の国】(アン フランス/私はフランスに行きます。)
  4. Je vais aux États-Unis. 【複数名詞の国】(オ ゼタジュニ/私はアメリカに行きます。)

次に目的地が普通名詞である場合です。
  1. Je vais au bureau. 【男性単数名詞】(オ ビュロ/私はオフィスに行きます。)
  2. Je vais à la banque. 【女性単数名詞】(ア ラ バンク/私は銀行に行きます。)
  3. Je vais à l'école. 【母音で始まる名詞】(アレコル/私は学校に行きます。)
  4.  Je vais aux toilettes.【複数形の名詞】(オ トワレット/私はトイレに行きます。)

以上が基本形ですが、Je vais chez le médecin(ジュ ヴェ シェ  ル メドゥサン/私は医者に行く)のように目的地が、「~のところ」というように人を表す名詞を伴う場合には、前置詞chezを用いるなどいくつかの例外もあります。
 

aller+不定詞の用法に注意!

先ほどの例のようにallerの後ろに前置詞+名詞の形ではなく、動詞の原形が来ることがあります。このパターンは通常「~しに行く」という意味と、「~しようとしている」と英語のbe going toのように未来を表す場合があります。後者は「近接未来」という用法で、未来において実現の可能性が高い場合に用います。つまり、Je vais jouer au ski. (ジュ ヴェ ジュエ オ スキ)と言う文は、「私はスキーに行く」と「私はスキーをするでしょう」という2通りの訳語の可能性があります。文脈に応じて訳し分けなければなりませんので気をつけましょう。
また、Vous allez tout droit. (ヴザレ トゥドロワ/まっすぐ行ってください)のように、2人称の主語+aller+不定詞の形で「命令」を表す場合もありますので覚えておくといいですね。
 

ややこしい命令形!

動詞allerの命令形は、Va!(ヴァ/行って!)、Allez !(アレ/ 行ってください!)、 Allons !(アロン/行きましょう!)という三種類ですが、この中でVa!という変化形には注意が必要です。通常、不規則動詞を用いて「~して!」という意味の命令形を作る場合にはtuの活用を用いますが、allerの場合はTu vas. の「Vas」という形ではなく「Va」と「s」が落ちた形を使いますので注意が必要です。
ただし、Vas-y !(ヴァ ズィ/それ行け!)のように中性代名詞 y を伴う場合には「s」がつきます。この表現はよく出てくるため、通常の命令形も間違って「Vas」と覚えている人が多いので気をつけてくださいね。

allerは使用頻度の高い動詞ですが、正確に使いこなすにはなかなか手強い動詞でもあります。これを機会に怪しい箇所をぜひ復習してみてくださいね。

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