フランス語疑問文のナゾ

フランス語疑問文のナゾ

今質問されたあのフレーズ、教科書で習ったような気もするけれど、どこかが違っててよくわからないということはありませんか?フランス語の疑問文にはいくつかのパターンがあり、そのどれも使われることが多いので丸暗記だけで対応しようとすると何を聞かれたか迷うことがしばしば。今回は、簡単な自己紹介フレーズを使ってフランス語疑問文の作り方をマスターしましょう。
   

最初に習うのに答えられないこの表現!フランス語疑問文の作り方

名前だけでも結構大変!

名前だけでも結構大変!

自分の名前を言うJe m'appelle ~(ジュ マペール/私の名前は~です)は、最初に習うだけあってかなり定着率の高い表現です。しかしながら、相手に名前を聞く表現であるVous vous appelez comment ?(ヴ ヴザプレ コマン)となると、話は少しややこしくなります。

Vous vous appelez comment ?は、「あなた」を意味する主語(人称代名詞)のvous、s'appeler (~という名前である)という(代名)動詞が主語にあわせて活用した形であるvous appelez、そして「どのように」という意味の疑問詞commentで成り立っています。つまり、主語動詞疑問詞という3つの要素からなる疑問文であるわけですが、フランス語では、こうした疑問詞を伴う疑問文の作り方にはいくつかのパターンがあります。
 

疑問詞のある疑問文3つのパターンのつくり方

それでは、「あなたのお名前は?」という名前を聞く表現を例にとって、疑問詞を含む疑問文の作り方パターンをみてみましょう。通常は、以下のように3つの表現パターンがあり、1→3にすすむにつれて丁寧さが増すとされています。

1.主語+動詞+疑問詞?
Vous vous appelez comment ?
2.疑問詞+est-ce que(エスク)+主語+動詞?
Comment est-ce que vous appelez-vous ?(コマン エスク ヴザプレヴ)
3.疑問詞+動詞+主語?
Comment vous appelez-vous ?(コマン ヴザプレ ヴ)

つまり、自分から名を名乗るだけなら問題ないのですが、相手から名前を聞かれて返事をする場合は、1,2,3のどの表現がくるかわからないため、自分の教科書に出てきたり、聞き慣れている表現でない場合確実に返答に迷います。また、口語では「疑問詞+主語+動詞」の語順も見受けられるのでなかなか大変です。

さらに、この表現の前後に習うことが多いComment allez-vous ?(コマンタレ ヴ/お元気ですか?)の問いと混同してしまう方もかなりの数にのぼります。答えられないと、「私はこんなこともわからないのか…」とがっかりしてしまいがちですが、実は何度も応答練習が必要なのがこの表現なのです。
 

必要な表現とパターンを覚えて、国籍の質問にバッチリ対応!

どのパターンの疑問文でも答えられる?

どのパターンの疑問文でも答えられる?

それでは、国籍に関する問いについてみてみましょう。まずは、ボキャブラリーとしては、間違えられやすい国籍も含めてjaponais(ジャポネ/日本人男性)/ japonaise(ジャポネーズ/日本人女性)、chinois(シノワ/中国人男性)/ chinoise(シノワーズ/中国人女性)、coréen(コレアン/韓国人男性)/coréenne(コレエンヌ/韓国人女性)の3カ国を押さえてください。

次に疑問文を作っていきますが、「あなたは~です」という表現は、フランス語ではvous êtes(ヴゼット)を使いますが、疑問文になると前ページの例のようにやはり3つのパターンが出てくる可能性があります。
 

疑問詞のない疑問文の作り方

では、「あなたは、日本人男性ですか?」という表現を例にとってみてみましょう。

1.主語+動詞?(イントネーション)
Vous êtes japonais ?(ヴゼット ジャポネ)
2.Est-ce que(エスク)+主語+動詞 ?
Est-ce que vous êtes japonais ?(エスク ヴゼット ジャポネ)
3.動詞+主語?(倒置)
Etes-vous japonais ?(エット ヴ ジャポネ)

1.は語尾をあげてイントネーションで疑問文と理解させるパターン、2.のEst-ce que をつけるパターンは、聞き手が疑問文だとすぐわかるため、こちらから質問する場合には使いやすい表現です。3.は主語と動詞を倒置して間をハイフンで結びます。発音が随分と変わるのでややこしいですね。

みなさんはどのパターンがきても大丈夫ですか?さらに、japonaisの部分がいろいろ変化して聞かれる可能性があるということは、もうおわかりでしょう。返事は、国籍があっている場合には、「Oui, je suis ~ (ウイ ジュ スイ~)」、異なっている場合には 「Non, je ne suis pas(ノン ジュ ヌ スイ パ)+間違った国籍, je suis +正しい国籍.」で答えましょう。

がんばって覚えたフレーズも、1パターンの暗記だけではなかなかうまくいかないのもフランス語の特徴です。簡単だからとバカにせず、またややこしすぎるとクサらず、アセらず、ササッと反応できるまで練習してみてくださいね!

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