フランス語

フランス語で「美味しい(おいしい)」を伝えよう! ポイントとコツ

フランス語で「美味しい(おいしい)」をなんと言うかご存知ですか? 料理をいただいたお礼の気持ちや感想を伝えられると、よりいっそう食事の時間を楽しめそうですよね! 今日から使える、フランス語での「美味しかった」の伝え方をわかりやすくまとめてご紹介します!

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

フランス語で「美味しい」は? 料理が美味しかったと伝えよう!

フランス語で「美味しい(おいしい)」を伝えよう! ポイントとコツ

フランス語で「美味しかった」はなんと言う?

食事をしながら料理の美味しさを伝え合うことは、楽しい時間の演出に欠かせないものです。また、ゲストとして招かれた場合にも、お礼の気持ちを込めて料理の感想を述べることは大切なマナーでもあります。味覚を表す基本的な表現をはじめ、ちょっとした褒め方のコツをマスターして、フランス語で上手に料理の感想を伝えてみましょう。
 
<目次>
   

フランス語で「美味しい」を伝える(1)味を表現する単語

料理は会話でも楽しもう!

料理は会話でも楽しもう!

感想を述べることの基本として、まずはC’est + 形容詞の形を覚えましょう。フランス語の形容詞は、通常修飾する語にあわせて性・数の変化があります。甘いという意味のsucré(シュクレ)を例にあげると、基本となる男性単数形のsucré、その語尾にeを追加した女性単数形のsucrée(シュクレ)、sを追加した男性複数形のsucrés(シュクレ)、esを追加した女性複数形のsucrées(シュクレ)という4つの形を区別して使用しなければなりません。ところが、このC’est(セ)の後に形容詞を続ける場合には、常に辞書に載っている形である男性単数形を使用します。つまり、対象物がどのようなものであろうとC’est sucré. (セ シュクレ/甘いです。)の形で大丈夫です。

後はacide (アスィド/酸っぱい)、amer(アメール/苦い)など、必要な形容詞を辞書で調べて、C’est acide !C’est amer !という風にどんどん感想を述べていけば大丈夫です。ただし「辛い」に関しては、salé(サレ/塩辛い)、épicé(エピセ/スパイシーな)、マスタードなどの辛さを表現するのに最適なpiquant(ピカン/ピリっとした)など微妙なニュアンスをもった単語が多いので、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
 

フランス語で「美味しい」を伝える(2)表現にニュアンスをつけ足す

先ほど勉強した基本形のC’est ~という表現は、形容詞の前にtrès(とても)つけると「大変~」という意味になります。さらに、trop(トロ/~すぎる)、assez(アセ/まあまあ)、un peu(アン プ/少し)などの表現も覚えておくと、C’est trop salé. (塩辛すぎ)のような言い回しをつくることができ、表現の幅が広がります。ただし、tropは通常否定的なニュアンスで用いられますので、日本語で最近使われているような「美味しすぎ!」のような褒め言葉のニュアンスでは使わないよう気をつけてください。
 

フランス語で「美味しい」を伝える(3)褒め言葉の語彙を増やす

食事に招かれた際には、語学の練習もかねて食前・食中・食後と大いに料理を褒めちぎってみましょう。前ページで勉強したC’estは英語でいうところのIt’sにあたる表現ですので、食事の最中は美味しいという意味のbon(ボン)を組み合わせて、C’est bon.(セ ボン)と心を込めて言ってみましょう。先ほどのニュアンス付けの表現を加えてC’est vraiment très bon!(本当にとても美味しい ! )などと派手にいう言い方も可能です。

さらに「とても美味しい」という意味を表すフランス語の形容詞には、excellent(エクセラン)、délicieux(デリスィユ)、succulent(スキュラン)、exquis(エクスキ)、fameux(ファム)などたくさんの表現がありますのでいくつか覚えておくといいですね。
 

フランス語で「美味しい」を伝える(4)食前に使うフレーズはこれ!

食前に関しては、日本語で考えてみてもお分かりのように「美味しそう!」、「いい香り!」の2フレーズがあれば事足ります。フランス語で「美味しそう」はÇa a l'air bon. (サ ア レール ボン)。先ほどのC’est~の場合と同様にÇa a l'air(サ ア レール)の後に形容詞の男性単数形を組み合わせると(~のような様子である)ということができます。

また、「いい香り!」という言い方は、Ça sent bon ! (サ サン ボン)。bon を 「悪い」という意味の mauvais(モヴェ)と入れ替えれば、Ça sent mauvais !「変な臭い ! 」というフレーズが完成します。
 

フランス語で「美味しい」を伝える(5)食後にはこんな一言を添えて…

食後には、「美味しかった」と言ってみましょう。これまでみてきた C’est bon ! の est は英語でいうところのbe動詞であるフランス語のêtre(エトル)を現在形で活用したものですが、この部分を半過去形 était(エテ)に変えましょう。C’était bon. (セテ ボン/美味しかった)というフレーズの完成です。C’est ~と、C’était~という両方の形が使いこなせれば怖いものなしです。

レストランなどで数人で食事をした場合には、On s'est bien régalé. (オン セ ビアン レガレ/(私たちは)おいしくいただきました)という風に感想を伝えることもできます。旅行先のレストランでちょっと気取って、Mes compliments au chef !(メ コンプリマン オ シェフ/シェフに素晴らしいとお伝えください!)などと言えるようになると楽しいですね。

【関連記事】
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でフランス語の参考書を見るAmazon でフランス語の参考書を見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます