1981年に開始され、日本で行われるフランス語の試験としてはすでに30年以上の歴史を誇り、唯一文部科学省の後援を受ける実用フランス語技能検定試験(仏検)。APEF(公益財団法人フランス語教育振興協会)にてお伺いした内容をもとに、フランス語教師でもあるガイドの視点から、「仏検のここがイイ!」をまとめてみたいと思います。

仏検ってどんな試験?

futsuken

歴史ある実用フランス語技能検定試験

仏検(ふつけん)の愛称で知られる実用フランス語技能検定試験は、学習時間50時間以上を目安とする5級からビジネスの世界においても即戦力となりうる1級までの7つのレベルに分けられたフランス語の試験で、5級から2級までは春と秋の年2回、1級と準1級に関しては年に1回行われます。詳細に関しましては、公式サイトがかなりの充実ぶりですのでそちらを参照していただきたいのですが、2012年よりインターネットでの申し込みが可能となりますます便利になりました。IDの取得とシステム利用料として250円が必要ですが、試験結果の合否確認が郵送よりも先にネット上で可能に。即時性という点で、おススメです。

日本という学習環境の中にいる日本人のための試験

以前の記事でお伝えしたDELF/DALFが「フランス人による外国人のためのフランス語の試験」だとすれば、仏検はいわば「日本の学習者のために日本で生まれたフランス語の試験実際にフランスに行って住んだり、働いたりする環境にはないものの、フランス語が好きで日本で勉強している学習者にとっては検定合格が一つの目標となります。実際のところ、APEFの公式サイトでweb申込者の2013年アンケート結果を見ると、「フランス語学習の目標設定として」が仏検の受験理由ナンバー1。日本という環境の中でどのようにフランス語を学ぶことができるのかを模索しながらレベルアップを目指していく、そんなスタンスで受けられるのが仏検の魅力といえます。
また、国内での認知度が高く、級の設定も英検と同じであるため「仏検○級持ってます!」というと、一般の方にも語学レベルがイメージされやすいため就職などでもしっかりアピールできるところが魅力です。

頑張るみんながチャレンジしやすい試験

例えばDELFは、一番下のレベルであるA1を受ける場合でもある程度まとまった時間の勉強が必要になります。一方仏検は、フランス語学習をはじめてわずかな時間であっても、5級にチャレンジすることはそれほど難しくはありません。全くの初心者で独学の方であっても順番に受けていくことで確実にステップアップがのぞめますし、併願(春季1級・2級は不可)も可能。また、全国レベルで試験会場を見つけることができることも、地方在住のフランス語学習者にとってはウレシイところですね。

読み書き中心?文法偏重?次ページでは、仏検に対する批判にも目を向けてみましょう。