フランス語/フランス語アーカイブ

今こそフランス語検定にチャレンジしよう!(2ページ目)

日本で行われるフランス語の試験として、唯一文部科学省の後援を受ける実用フランス語技能検定試験(仏検)。APEF(公益財団法人フランス語教育振興協会)にてお伺いした内容をもとに、フランス語教師でもあるガイドの視点から、「仏検のここがイイ!」をまとめてみたいと思います。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

根強い人気の一方で、読み書き中心で文法偏重なのでは?という声も聞こえてくる仏検。そんな疑問をQ&A形式でまとめてみましょう。

読み書き中心じゃないの?

必ずしもそうではありません。聞き取りは5級からありますし、書き取りは準2級からです。また、準2級以上は二次面接があり、2級以上は主として自分について話すことが求められます。

文法偏重なのでは?

文法は、確かな知識の柱になります。「話せるようになりたい!」という気持ちから勉強に入るのは、もちろん素晴らしいことです。ただ、「適当に話せる」だけでは、その後が伸びない、通用しないということも言えるのではないでしょうか?文法という形をきちんと覚えることにより広範囲での応用がきくということも知っておいていただければと思います。

時事問題はあまり興味がないのですが…

フランス語力だけでなく、時事問題のような話題に関してもきちんと勉強し、自分の意見を発信できるようになってほしいというメッセージでもあるとお考えください。ただし、フランスの政治や経済などの分野における細かな動向がとりあげられることはほとんどありません。


なぜ、和文での要約など日本語を使う問題があるの?

仏検は、日本語とフランス語が同じようにできることが求められる試験です。上級では、フランス語の長文を日本語で要約する問題や和文仏訳もあります。日本語を母語とする学習者が、「日本語話者」というアイデンティティを持った上で、そのフランス語能力をフランス、フランス語圏、そして日本でも役立ててほしいという願いが込められています。

2013年より、1級合格者は、通訳案内士外国語筆記試験の免除対象となっています。今から1級合格をめざせば、東京五輪で通訳というのも夢ではありません。ぜひぜひみなさんも仏検にチャレンジしてみてください!

【関連リンク】
APEF(公益財団法人フランス語教育振興協会)
Twitter「仏検事務局」
【関連記事】
『教えて!仏検合格のための問題集選び』
『気になるフランス語の検定DELF・DALFって?』


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