200年にわたるクラフトマンシップの結晶
ラフロイグ ロア
LOREとは伝承。「ラフロイグ ロア」は1815年創業以来、200年以上、何代にもわたり培ってきた技術と経験を、現ラフロイグ蒸溜所所長ジョン・キャンベルが次世代へ伝承するために具現化したもの。ラフロイグ蒸溜所で脈々と受け継がれてきたパッションが凝縮されている。
ラフロイグ史上初。深く力強いスモーキーさはもちろんこと、現在、ラフロイグがストックしている多彩な樽種での熟成モルトを駆使し、ラグジュアリー過ぎるほどの個性あふれる香味の熟成原酒をひとつに融合させた逸品といえよう。
その香味は幽玄。アイラモルトの王ならではの奥深い、趣きがある。
多彩な樽種での熟成モルトの融合、洗練
「ロア」にブレンド(ヴァッティング)されたモルト原酒を育んだ熟成樽は多彩であり、原酒のラインナップを見ればラフロイグ史上初という表現が理解できる。・ヨーロピアンオークの新樽での熟成後に1st.フィルバーボン樽に移し替えてさらに熟成させたダブルマチュアード原酒
・1st.フィルオロロソシェリー樽熟成原酒
・1st.フィルとリフィルしたクォーターカスク熟成原酒
・上記の原酒をブレンド後、リフィルしたバーボン樽で後熟
それぞれのエイジングは明かされていない。熟成の度合いが早いクォーターカスク(130ℓ弱の小樽)からダブルマチュアード、シェリーバット熟成など、比較的若い熟成年数の原酒から長期熟成原酒まで幅広いエイジングのモルト原酒がブレンドされている。
また、ブレンドの世界では、新しい香味を創出しようするとき、エイジングが足かせになる場合がある。若い原酒が古酒を煌めかせる。おそらくその役目をクォーターカスク熟成モルトが担っていることだろう。
では2ページ目で、具体的な香味について解説する。(次ページにつづく)