できることが増える!1歳児赤ちゃんおすすめの人気絵本とは?
1歳児赤ちゃんおすすめの人気絵本とは?
ただ、この時期、赤ちゃんのあふれるエネルギーに疲れを感じる方も少なくありません。また成長に個人差があるのは分かっていても、なんとなく気になってしまうこともあるでしょう。今回は、そんな時に、1歳児赤ちゃんと楽しく遊べる絵本をご紹介します。
なお、赤ちゃんが好きなページしか見ない、赤ちゃんに絵本をとられてしまうということに悩まれる方も多いのですが、それは、赤ちゃんがそのページや絵本を気に入っているということです。1歳というのは、最初から最後まで読むというよりは、赤ちゃんとの時間を楽しむとき。気にせずにそのお気に入りを一緒に見てあげてくださいね。
1 絵本の面白さのつまった『ぴよぴよぴよ』
ぴよぴよぴよぴよ、ひよこの散歩。何羽も何羽もぴよぴよぴよ。お母さんのところへぴよぴよぴよ……。『ぴよぴよぴよ』福音館あかちゃんの絵本
ほとんどが「ぴよぴよぴよ」で、できているこの絵本、ごく小さな赤ちゃんも「ぴよぴよ」という音に反応して、「ぷぷぷ」と声を出したり笑ったり。赤ちゃんの反応を見ながら、「ぴよ」のスピードや高さを変えて読めば、ほとんどの赤ちゃんは大喜びしてくれます。
実は、ひよこたちのすぐ近くには、子どもの黒ネコが隠れています。ひよこたちに少しずつすこーしずつ近づくのですが、お母さんニワトリに叱られるし、お母さんに甘えるひよこたちはうらやましいし……。
迫力のあるお母さん。1匹だけ色の違うひよこがいるのも、ポイントになっていますね
表情豊かな動物たちに、お母さんニワトリに加勢して「こっ こっ こっ こっ!」と勢いよく叫ぶ子がいれば、黒ネコに共感する子もいて、いずれにしても、その真剣さが、なんだか愛おしくなります。
音、ストーリーの面白さ、スッキリと洗練されたデザインと、0歳児から大人まで楽しめる絵本です。
【書籍データ】
書名 『ぴよぴよぴよ』福音館あかちゃんの絵本
さく 平野剛
出版社 福音館書店
価格 864円
2 歩くときについ口ずさんでしまう『いちにのさんぽ』
「いちに いちに いちにの さんぽ」「さんぽ あるいて こんにちは」そのリズムが気持ちよくて、歩いていてもつい出てきてしまう『いちにのさんぽ』。『いちにのさんぽ』(ぽかぽかえほん 1)
いちにいちにと歩いていくと、沢山の出会いがあります。ありさん、いぬさん、くまさん、きょうりゅうさん!?
リズムのよさと、楽しい繰り返しに、赤ちゃんは目を輝かせます。歩ける子もはいはいの子も、「いちに」と言える子も「うーうー」の子も、このお散歩が大好きで、すぐに覚えてしまいます。「こんにちは」で見せてくれる、小さなとき独特の深いお辞儀もかわいらしいですね。
ありさんと出会ったときは、頭が画面からはみ出してしまうほど大きく描かれていた女の子が、きょうりゅうさんに挨拶するときには小さくて、大人としては、ああ、小さい子ってこんな風に身のまわりのものと出会っていくんだなあと、なんだかじんわりすることも。
パーッと走ったり、ちょろちょろしたりするのが好きなお子さんのお母さんは、「こんなお散歩ありえない!」とため息をつかれることもあります。でも、「いちにいちに」と声をかけることで、そのテンポにのってくれることもあり、普段とのギャップが妙にかわいいという感想もありました。お試しください!
【書籍データ】
書名 『いちにのさんぽ』(ぽかぽかえほん 1)
著 ひろかわさえこ
出版社 アリス館
価格 864円
3 いつだってご機嫌! 『ぶぅさんのブー』
「おはよう おはよう ぶぅさんのブー」「おいしいはブー」「ころんでブー」『ぶぅさんのブー』(0.1.2.えほん)
画面からあふれてくるような、ぶぅさんのブー! あんよも上手になって、自分であれもこれもしたい子どもそのもの。エネルギーに満ちています。
100% ORANGEによって描かれた、カラフルで元気な、はちきれんばかりの笑顔のぶぅさん。かわいい盛りとは言いますが、「赤ちゃん」から「子ども」により近づくような頃、親はちょっぴりくたびれてしまうことも……。
そんなときには、いっそ赤ちゃんと一緒に「ブーブーブー!」と言ってみては? ぶぅさんにつられて、元気が出てくること間違いなしです。
うれしいことも、ちょっとした失敗も、お母さん・お父さんといればへっちゃらなのです
「ブー」に気持ちがのせられるので、読みやすいのもポイント。皆ではじけるように読んでくださいね。
【書籍データ】
書名 『ぶぅさんのブー』(0.1.2.えほん)
さく 100% ORANGE
出版社 福音館書店
価格 864円
4 全身で楽しめる赤ちゃん絵本といえば『ぴょーん』
「かえるが」「ぴょーん」「こねこが」「ぴょーん」ページをめくるたびに、いろいろな動物たちがジャンプ! さあ、次は誰が飛ぶのかな……?『ぴょーん』(はじめてのぼうけん)
『ぴょーん』は、背表紙を上にして、縦に開く絵本。ページをめくると楽しいことがある、ということを分かり始めた赤ちゃんも、縦に開くという珍しさにそれだけで興味津々。もちろん、珍しいだけでなく、縦に長い空間に、動物たちが下から上へジャンプする姿が見事マッチしていて、「飛んだ!」というインパクトを与えています。
さらに、「ぴょーん」という音も楽しく、「ぴょー」と言ったり、手足をばたつかせたり、赤ちゃんが全身で喜びを表現してくれるので、読んでいてとても楽しい絵本です。長く読み続けていると、赤ちゃんがいつの間にかジャンプできるようになっているのに成長を感じることもあります。
著者は、自然科学のイラストを数多く描いている、松岡達英さん。『ぴょーん』のイラストはシンプルですが、動物たちの特徴がきちんととらえられています。また、飛ぶ前に力を溜めている動物たちの真剣な表情はどこかユーモアがあり、あたたかな気持ちになります。
赤ちゃんが興奮しすぎてしまうこともあるので、眠る前の読み聞かせにはご注意を!
【書籍データ】
書名 『ぴょーん』(はじめてのぼうけん)
作・絵 まつおかたつひで
出版社 ポプラ社
価格 842円
5 穏やかなやりとりに安らぐ『とってください』
「おさるさん りんごを とってください」「ありがとう」『とってください』(0.1.2.えほん)
その穏やかなやりとりを赤ちゃんはとても喜びます。手を出したり、「とってくらさい」とお願いしたり。
動物たちは皆優しい表情をしています
「どーぞ」というセリフはないのですが、「どーじょ」と言いながら差し出してくれる赤ちゃんもいます。毎日成長する赤ちゃん、何かをしてもらうことも、してあげられることも、うれしいのですよね。
素朴であたたかみのある版画は、動物たちの表情や動き、木の雰囲気、落ち着いた色合いの美しさなど、絵を見る楽しさも存分に味わえる絵本です。
【書籍データ】
書名 『とってください』(0.1.2.えほん)
さく 福知伸夫
出版社 福音館書店
価格 864円
6 誰もが大好きなものがつまった『はらぺこあおむし』
ちっちゃなあおむしが、果物を食べて、お菓子を食べて、時にはおなかを壊したりしながら、美しい蝶になる― 皆が大好きな絵本『はらぺこあおむし』は、誰にでも愛される工夫に満ちています。『はらぺこあおむし』(ボードブック)
たとえば、絵本に開いた穴。あおむしが食べた痕であるこの穴に、ごく小さな赤ちゃんも、不思議そうに、そっと指を出したり入れたり、ページをめくったり(赤ちゃんが自由に遊べるよう、小さくて丈夫なボードブックがおすすめです)。
それから、おいしそうな食べ物! 色鮮やかな果物やお菓子がずらりと並んだページは、なんともにぎやかで、赤ちゃんでなくても、楽しくなりますね。
少し大きくなってからは、数や曜日が出てくることもポイントの一つ。興味が出始めた物事を、絵本で自然と理解することができます。「分かる」というのは、いくつでもうれしいことなのです。
また、何より『はらぺこあおむし』全体に満ちている、成長する喜びや、見守ってくれるおつきさまやおひさまのいる安心感が、赤ちゃんを満ち足りた気持ちにさせてくれます。
「『おや、はっぱの うえに ちっちゃな たまご。』 おつきさまが、 そらから みて いいました」― 明るくてやわらかな文章も、味わっていただきたいと思います。
【書籍データ】
書名 『はらぺこあおむし』(ボードブック)
さく エリック・カール
やく もりひさし
出版社 偕成社
価格 972円
■The Official Eric Carle Web Site
7 美しい絵で描かれたはだかんぼうのかわいらしさ『おふろでちゃぷちゃぷ』
「あひるちゃん どこいくの」「いいとこ いいとこ」と、赤ちゃんとあひるちゃんのやりとりが愛らしい『おふろでちゃぷちゃぷ』。『おふろでちゃぷちゃぷ』(松谷みよ子あかちゃんの本)
リズミカルなやりとりに「はっはァ」「グワッグワッ」なんてユーモラスな声もはさみこまれ、おなじみ岩崎ちひろさんの透明感のある絵も弾むように楽し気です。
「あたま あらって きゅーぴーさん」はもちろん皆のお気に入りですが、2歳近くにもなると、服をぬぐとき、お風呂に入るとき、赤ちゃんと一緒に絵本のフレーズを唱えるのもうれしいもの。ちょっとお風呂を嫌がる子だって、はだかんぼでキャッキャと騒ぐのは大好きですもんね。
ふわっとした絵は、お風呂の雰囲気にぴったり!
赤ちゃんには淡い色は好まれないと思われがちですが、こんなふうに背景がスッキリしていて形が良く分かる絵であれば問題ありません。きれいで柔らかい絵にも、ぜひ、出会わせてあげてください。
【書籍データ】
書名 『おふろでちゃぷちゃぷ』(松谷みよ子あかちゃんの本)
文 松谷みよ子
絵 岩崎ちひろ
出版社 童心社
価格 756円
8 たくさんのスキンシップで思う存分笑いたい 『こちょこちょこちょ』
さっちゃんは、こちょこちょします。カエルにライオン、それからおばけ! ちょっと怖い顔をしていても、こちょこちょすれば皆にっこにこ。でも、「ちくんするぞ」のヤマアラシだけは、こちょこちょできなくて……。『こちょこちょこちょ』(ほっぺっぺ絵本)
鮮やかな色、愉快な動き、クルクル変わる表情と、楽しい雰囲気に満ちた『こちょこちょこちょ』。
「こちょこちょ」といういたずらっぽい響きだけでも笑えてくるようですが、「こちょこちょ します」に合わせてくすぐれば、もちろん赤ちゃんは大喜び。「さっちゃん」をお子さんや読んでいる人の呼び方に変えたり、赤ちゃんがぐずったときに「こちょこちょします」とくすぐったり、自由自在に使えます。
とても元気な絵本ですが、赤ちゃんがさっちゃんの代わりにヤマアラシをこちょこちょする姿や、ヤマアラシの気持ちに共感する様子に、子どもの優しさを感じてほっとうれしくなります。
【書籍データ】
書名 『こちょこちょこちょ』(ほっぺっぺ絵本)
作 うちだりんたろう, ながのひでこ
出版社 童心社
価格 864円
■ほっぺっぺ絵本は全3巻です
9 「もう1回!」にこたえてあげたい『おでかけばいばい』
「おでかけ おでかけ ピタコン ピタコン」動物たちのおでかけです。『おでかけばいばい』(福音館あかちゃんの絵本 おでかけばいばいのほん)
動物たちのユーモラスな表情と、「ねっこ たっこ」「ペッチョ パッチョ」などの音の面白さが、赤ちゃんたちの心をつかみます。
「ばいばーい」と手をふるリュックに入った赤ちゃんたちが、自分の方を向いているのも、うれしいのです
動物たちに向かって手をふる赤ちゃんは、とてもかわいいです。
ちなみに、「いってらっしゃーい」「ばいばーい」の安定感ある繰り返しも、赤ちゃんは大好き。そのせいか、「ばいばーい」なのに読み終えたあと「もっかい!(もう1回)」と、何度でも読みたがります。
【書籍データ】
書名 『おでかけばいばい』(福音館あかちゃんの絵本 おでかけばいばいのほん)
ぶん はせがわせつこ
え やぎゅうげんいちろう
出版社 福音館書店
価格 864円
■おでかけばいばいの本は全3巻です
10 大人の心もぽかぽかになる『ぎゅっ』
子ザルのジョジョが一人でジャングルをお散歩。うきうきピョンピョン楽しいな……でも、あれ? あれれ? 皆ぎゅってしているよ。なんだかジョジョもママが恋しくなってきちゃったみたい。『ぎゅっ』(ミニブック)
『ぎゅっ』に出てくる、動物たちの表情の豊かなこと! ぎゅっとしているときの満ち足りた笑顔、ジョジョの何とも言えない寂しそうな顔、それを気遣う動物たちの心配そうな顔に、1ページ1ページ目が離せません。
単純なストーリーなのに、ジョジョとママが無事に会えたシーンに胸が熱くなるのは、イラストの見事さと言えるでしょう。また、「ぎゅっ」以外にはほとんどことばがないため、ジョジョやママの発するそのセリフが際立ちます。
逆に、ことばは少ないものの簡単なストーリーがあるので、物語を理解したり絵をじっくりと見たりできたりするようになってからの方が楽しめます。0歳で読んで反応が今一つだった方は、ぜひもう一度試してみてくださいね。
もちろん、赤ちゃんたちもぎゅっが大好き。読みながら、読み終えたら、たっぷりぎゅーっとしちゃいましょう。
普通サイズもありますが、やはりボードブックがおすすめです。
【書籍データ】
書名 『ぎゅっ』(ミニブック)
作・絵 ジェズ・オールバラ
出版社 徳間書店
価格 929円
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