1歳児の赤ちゃんの図鑑デビューには、こんな絵本がおすすめ

0歳や1歳の赤ちゃんの図鑑デビュー、ご家族でお楽しみください!

1歳児の赤ちゃんの絵本・図鑑デビュー

まだほとんどことばが話せない赤ちゃんにとって、図鑑は、大好きなお父さんやお母さんと触れ合うコミュニケーションツールの一つであり、月齢が進むにつれどんどん高まる「知りたい」という気持ちに応えてくれるものでもあります。ですから、赤ちゃんの身のまわりにあるものが美しく分かりやすいイラストや写真で表現されている図鑑がおすすめです。丈夫なつくりであれば、なおうれしいですね。

今からご案内するのは、ブックスタートや出産祝いにもおすすめの図鑑絵本や、図鑑デビューにぴったりの絵本です。けれど、赤ちゃんの向けの本は、定番として読み継がれているものであっても、イラストしかなかったり文章が短かったりして、どう読んだらいいのか分からず戸惑ってしまうことも。そこで今回は、読み方や遊び方のコツもご紹介します!
   

ブックスタートに最適! 『あそび』(あかちゃんのえほん)

『あそび』(あかちゃんのえほん)

『あそび』(あかちゃんのえほん)

6ヶ月からの赤ちゃんのために作られた「あかちゃんのえほん」。『かぞく』『したく』など、赤ちゃんの身近な人や物事をイラストにした知識絵本のシリーズです。ここでは『あそび』をご紹介します。

ページを開くと、左側におもちゃが、右側にそのおもちゃで遊ぶ赤ちゃんの姿が描かれています。イギリスを代表する絵本作家の一人であるヘレン・オクセンバリーのイラストは、柔らかな線と色づかいが印象的です。過度な装飾は何もないのに、真剣なまなざしや満足しきったほほえみなど、赤ちゃんの表情は実に豊か。なんとも言えずかわいくて、赤ちゃんと一緒に読みながら、大人もほっと温かな気持ちになります。

文字が全くないことに困ってしまう方もいますが、「いろんな色のつみきだね」「あー、箱に入っちゃったね」「たっちできたね、すごいねえ」など、話しかけてあげるだけでいいのです。赤ちゃんは、大人の語りかけによって単語を覚えたり、絵本の赤ちゃんと同じような動きをしようとしたりしますし、何より大好きな人の声が聞こえるだけで、うれしいものなのです。また、軽く、破れにくいボードブックで、角も丸く作られているので、赤ちゃんに手渡すのも安心。

セットで贈りものにするのも素敵ですね。

【書籍データ】
書名 『あそび』(あかちゃんのえほん)
作 ヘレン・オクセンバリー
出版社 文化出版局  

赤ちゃんにこそ、本物を― 『あかあおきいろ』

『あかあおきいろ』

『あかあおきいろ』

赤い目覚まし時計、青い手袋、黄色い靴― ハッとするほど色鮮やかな写真が続きます。『あかあおきいろ』は、アメリカのファーストブックの定番の一つ。作者のタナ・ホーバンは、子ども向けの写真絵本を数多く作り出した写真家です。

『あかあおきいろ』といえば、「原色」と表現されることも多いそのはっきりとした色が有名ですが、実は、影がしっかりと残っている、濃淡のある写真が使われています。そのせいか、色鮮やかでもきつい印象はなく、本物に近い質感や、色のイメージがしっかりと伝わってきます。子どもの本らしいカラフルな色や優しいイラストがちょっと苦手なパパにも、スッキリとしたデザインが好評です。

文字は、色の名前のみ。たとえば茶色なら、「BROWN」という英語が大きく書かれており、その下にふりがなのようなサイズで「ちゃいろ」と書かれています。英語の方が大きいことに違和感を覚える場合もあるかもしれませんが、これで、より原書に近い雰囲気を楽しむことができます。

いずれにしても赤ちゃんはまだ文字は読めませんので、「〇〇ちゃんのお洋服と同じ赤だね」「黒いねこさんがこっち見てるね」などと、ページをめくりながら話しかけてあげるといいでしょう。色だけではなく、物の名前を一緒に覚えることができそうですね。

この本も、角の丸いボードブックなので、赤ちゃんが自分でめくって楽しめます。

【書籍データ】
書名 『あかあおきいろ』
さく タナ・ホーバン
出版社 グランまま社 ■洋書ですが、タナ・ホーバンは『count and see』もおすすめ。数の写真絵本なのですが、デザインがとても恰好いいのです!  

赤ちゃんまわりの物の名前が分かる『ぼくとわたしのせいかつえほん』

『ぼくとわたしのせいかつえほん』

『ぼくとわたしのせいかつえほん』

『ぼくとわたしのせいかつえほん』は、赤ちゃんの身のまわりにあるものを集めた図鑑絵本。「ぼく」「わたし」から始まって、「タオル」「りんご」「くつ」「すべりだい」「うさぎ」など、ちょっと懐かしい感じがするイラストで描かれており、その下に名称がひらがなかカタカナで記載されています。

この絵本が優れているのは、余計な説明などが一切ないため、「これがバスだよ」「ドーナツはどれだ?」「この黄色いのがバケツだね」「カレーの材料はどれだ?」というように、年齢は発達段階に応じて、その子にあった読み方ができるところ。対象年齢が1歳から6歳となっているのですが、実際、長く長く使うことができます。

お子さんのことばが遅いと感じる方にも好評で、語彙を増やすため、ひらがなを覚えるためにお子さんと読んでいるという声もよく聞きます。ついつい親の方が焦る気持ちが出てしまうときには、原色の鮮やかなイラストよりも、『ぼくとわたしのせいかつえほん』の優しいタッチにほっとすることがあるとか。

寝る前に読み聞かせてあげるというよりは、子どもを膝にのせて一緒に見るのが合っている絵本、お出かけ時のちょっとした空き時間などにも活躍してくれます。

【書籍データ】
書名 『ぼくとわたしのせいかつえほん』
さく つちだよしはる
出版社 グランまま社  

「くだものごっこ」が見たいなら『くだもの』(幼児絵本シリーズ)

『くだもの』(幼児絵本シリーズ)

『くだもの』(幼児絵本シリーズ)

「確かに絵はきれいだけど、これだけ……?」と、絵本をパラパラめくった大人の第一印象が実はあまりよくないのが、この『くだもの』。とてもシンプルなので、ちょっと見ただけでは、大人には少し物足りないのかもしれません。
『くだもの』

果物のイラストの後に、その果物を食べやすくカットしたイラストと「さあ どうぞ」ということばが書かれています

けれど、子どもたちには大人気! その秘密は、お子さんと読めばすぐにお分かりいただけます。「あーん」と食べたり、おかわりをしたり、今度は自分で皮を剥いてみたり― 子どもたちの「くだものごっこ」は、本当に楽しそうで幸せそう。

それもそのはず、すいか・もも・ぶどうと、みずみずしく光る大きな果物が丸ごと、次々と出てくる上に、「どうぞ」なんて言ってもらえるのですから。大好きな果物がうれしくてうれしくて、大好きなお母さんやお父さんと一緒に食べられるのがうれしくてうれしくて、いくらでも「どうぞ」や「ちょうだい」をしています。

平山和子さんのイラストは写実的で、優しい空気に満ちています。どの果物もはちきれんばかりにパーンと張っていて、とてもおいしそう。子どもたちの「くだものごっこ」は、この美しく安定感のあるイラストがあってこそだと思います。

読んであげるタイミングは、果物を食べ始める頃がおすすめです。もちろん食べる前から読んでもいいのですが、実際に果物を食べるようになってからの方が、ぐっと盛り上がりますよ。ぜひ、ご家族でお楽しみください。

【書籍データ】
書名 『くだもの』(幼児絵本シリーズ)
さく 平山和子
出版社 福音館書店  

目と目を合わせる『こんにちはどうぶつたち』(0.1.2.えほん)

『こんにちはどうぶつたち』(0.1.2.えほん)

『こんにちはどうぶつたち』(0.1.2.えほん)

赤ちゃん用動物図鑑とも言える『こんにちはどうぶつたち』は、動物たちの顔を正面から撮った写真を集めた絵本。

オオカミやゴリラ、レッサーパンダがじっとこちらを見つめているのですが、動物たちの目は驚くほど穏やかで、慈愛に満ちているように見えます。赤ちゃんは、その目に促され、安心した気持ちで「こんにちは」と言えることでしょう。たどたどしく動物の名前を呼び、赤ちゃん独特の深いお辞儀で「こんにちは」と頭を下げる姿は、本当に愛らしいものです。
『こんにちはどうぶつたち』(0.1.2.えほん)

みんなに人気のレッサーパンダと「こんにちは!」

登場する動物が、「ポニー」「マレーグマ」なども含まれる、珍しいラインナップである点は賛否両論分かれるところですが、赤ちゃんにとってはどの動物も初めて見る顔ばかり、珍しい動物に出会える面白味を味わえたらいいのではないでしょうか。

カピバラやゾウなど、横顔を見ることの多い動物の正面顔にもご注目を。

【書籍データ】
書名 『こんにちはどうぶつたち』(0.1.2.えほん)
あん とだきょうこ
しゃしん さとうあきら
出版社 福音館書店  

自動車図鑑デビューには『ずかん・じどうしゃ』(幼児絵本シリーズ)

『ずかん・じどうしゃ』(幼児絵本シリーズ)

『ずかん・じどうしゃ』(幼児絵本シリーズ)

小さな男の子の車好きには、目を見張るものがありますよね。教えてもいないのにどうしてこんなに車が好きなのか! 回らない舌を駆使して叫ぶ「こんくりーとみきしゃーさ(コンクリートミキサー車」や「うーびんしゃ(郵便車)」には、彼らの情熱が感じられます。

そんな車好きにおすすめなのが『ずかん・じどうしゃ』。乗りもの絵本の第一人者、山本忠敬さんの作品で、子どもたちが大好きな自動車が、種類別に描かれた絵本です。外で名前の分からない車を見かけると、帰ってきてまずこの本を開く、という図鑑らしい使い方をする子が多いのも、この絵本の特長です。
『ずかん・じどうしゃ』(幼児絵本シリーズ)

車の名前でひらがなを覚えた、というお子さんも

この絵本で車の名前を覚えたというお子さんや、自分も子どもの頃この絵本が大好きだったというお父さんも数多く、取り合いになってしまうことがあるほどの人気の絵本ですが、実は、車の絵本につい腰が引けてしまうというお母さんにも、レトロなイラストが好評です。ぜひ、ご家族でお楽しみください。

【書籍データ】
書名 『ずかん・じどうしゃ』(幼児絵本シリーズ)
さく 山本忠敬
出版社 福音館書店

 ■山本忠敬さんは、じぷたのイラストを描かれた方でもあります。
 

 

北欧好きママにも愛される『おにぎり』(幼児絵本シリーズ)

『おにぎり』(幼児絵本シリーズ)

『おにぎり』(幼児絵本シリーズ)

表紙は、一瞬写真かと思うほどリアルなおにぎりの絵。大人でも目を奪われるその絵本は、『おにぎり』。にぎって、具を入れて、のりをまいて― そんな風におにぎりを作る絵本です。
『おにぎり』(幼児絵本シリーズ)

裏表紙の梅干しがとても愛らしいのです

パラパラとページをめくってみると、湯気の上がったご飯も真っ赤な梅干しも、見るからに上質なのりも、全ておいしそう。声に出して読んでみると、「あつ、あつ。ふっ、ふっ。」「ぎゅっ。」とにぎって、「うめぼし うめて」「ぎゅっ。ぎゅっ。」リズムがとても気持ちいい。ごく短いことばばかりなので、読んでいるうちに全文が覚えられ、出先で絵本がなくてもお子さんとおにぎり作りを楽しむこともできます。

何よりいいのは、おにぎりを作る人の手がしっかりと描かれていること。ふっくらやさしい手は、きっとお母さんの手。お子さんの目の前で作られていくたくさんのおにぎりは、心の中できっと大好きなお母さんと結びついていることでしょう。そうして、たくさんの幸福感が子どもの中に溜まっていくのだと思います。
『おにぎり』(幼児絵本シリーズ)

食が細い子と、絵本を見ながら一緒に作って食べるのもおすすめです

大人気の映画「かもめ食堂」の主人公サチエさんに「日本人のソウルフード」と言わしめたおにぎり。この絵本を読みながら、かもめ食堂ごっこをする北欧好きママもいるようですよ。日本の伝統とたくさんの愛情を詰め込んで、今日も誰かがどこかで、きっとおにぎりをにぎているはず。

【書籍データ】
書名 『おにぎり』(幼児絵本シリーズ)
ぶん 平山英三
え 平山和子
出版社 福音館書店  

『ありさんぽつぽつ』(主婦の友はじめてブックシリーズ)

『ありさんぽつぽつ』(主婦の友はじめてブックシリーズ)

『ありさんぽつぽつ』(主婦の友はじめてブックシリーズ)

公園に遊びにきた男の子と女の子が見つけたのは、ありさんの行列。さあ、ありさんと一緒の探検開始!

『ありさんぽつぽつ』といえば、「ぽつ ぽつ ぽつ ぽつ」「ぺったん ぱったん」というフレーズ。お子さんがリズムに慣れてきた頃「ぽつ ぽつ ぽつ ぽつ?」とちょっと誘うように読んでみてください。「ぺったん ぱったん」と返してくれたらしめたもの。掛け合いのように読み合うと、絵本タイムはますます楽しくなりますよ。

また、カラフルでポップなイラストは、あまり絵本になじみのないママにも人気です。最後のページのありさんのおうちも、「こんなかわいい巣は見たことがない!」と評判に。

親しみやすいリズムとイラスト、そして子どもたちが好むありさんと、人気になる要素が詰まった『ありさんぽつぽつ』、ごく小さな頃から入学前くらいまで楽しむことができます。

【書籍データ】
書名 『ありさんぽつぽつ』(主婦の友はじめてブックシリーズ)
著 たんじあきこ
出版社 主婦の友社  

きっと食べることが大好きになる! 『おいしいよ』

『おいしいよ』

            『おいしいよ』

「ぼくの すきなものは これと これ きみの すきなものは なあに」ソフトクリームとりんごを持ったぼくが、にこにこと質問します。

それに答えるのは― なんと、ウシさんにネコさんに小鳥さん!? そう、動物たちです。ことばが出てこないくらい頬張ったり、どれを食べようか悩んだり、もぐもぐむぐむぐ、おいしい食べものを前に、みんなとっても幸せそう。とろけるようないい表情をしています。

また、ライオンが「なまのにく」を、クジラが小さな魚を食べていたりと、「食」や「生きもの」という視点を持つよいきっかけとなる1冊でしょう。

実は、この絵本、ましませつこさんが少食の息子さんのために描かれた絵にお話がつけられたもの。食べものに興味を持ってほしいという願いが込められています。「食べなさい」と言われているわけではないのに食欲が湧いてくるのは、そんなお母さんの強い気持ちがあるからでしょうか。

逆に、食いしん坊の子には注意が必要。「なんだか食べたくなっちゃったー」と言われること、必至です。寝る前の読み聞かせには、お気をつけくださいね。

【書籍データ】
書名 『おいしいよ』
文 かんざわとしこ
絵 ましませつこ
出版社 こぐま社  

そろそろ幼児用図鑑も見てみたい『そら』(あそびのおうさまずかん)

『そら』(あそびのおうさまずかん)

『そら』(あそびのおうさまずかん)

少しずつことばも増えてきて、幼児用図鑑も見てみたいというときには、「あそびのおうさまずかん」シリーズがおすすめです。

美しい写真やイラストが数多く使われていて、見やすく分かりやすいのはもちろん、全てひらがなで書かれているのがポイント(カタカナ・アルファベットにはふりがな付き)。また、この年齢向けの図鑑には珍しく索引がついています。何でもマネしたがるちびっこたちが、大人と一緒に図鑑を見ながら索引に親しんでくれたらうれしいですね。

テーマも、『どうぶつ』『くさばな』『のりもの』『むし』など一通りの種類が揃っていますが、こちらでご紹介するのは、『そら』。見上げればいつもある身近なものではありますが、空に関する子どもの質問は案外答えにくいものが多いもの。こういった本が手元にあると、助かります。
3択クイズには「つきのもようはなぜみえるのかな?」というものもあります

3択クイズには「つきのもようはなぜみえるのかな?」というものもあります

いろいろな種類の雲や雷はもちろん、宇宙や鳥や飛行機など、空に関係するものが、あれやこれやと紹介されています。もう少し年齢が上がると、より詳細な解説を求めて各分野の図鑑を見るようになりますが、まだ概念が分類されていない低年齢のうちは「空にあるもの」というくくりがとても便利。

「きれいだね」「おもしろね」なんて言いながら空を眺めて、分からないことを『そら』で調べてみる。もちろん、写真集や絵本のように読んでもいいでしょう。3歳くらいになれば、クイズもきっと楽しめます。

自然や図鑑という形式に親しむ第一歩におすすめです。


【書籍データ】
書名 『そら』(あそびのおうさまずかん)
出版社 学研教育出版 【関連記事】

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