絵本/人気おすすめ絵本 年齢別

4歳児におすすめ!自己と他者を描く人気絵本10選

身体と心の成長につれて複数のことが同時にできるようになったり、自分以外の他者への観察眼も成長していく4歳の時期。お友だちとの交流の中で、楽しいだけでなく競争心からのけんかも増える一方、感情を抑えることも少しずつできるようになっていきます。家族や仲間となど、自分以外の他者との様々な経験や感情の交流を楽しく描く、4歳の時期のおすすめの絵本を10冊ご紹介します。

執筆者:千葉 美奈子

4歳児の絵本選びのポイント

4歳児にオススメの人気絵本とは?

4歳児にオススメの人気絵本とは?

3歳代に比べて体形もスラッとしてきて、身体の動きもグンと器用になってくる4歳代。おしゃべりしながら他のことをするというように、同時に2つのことができるようになっていきます。また感情面でも、自分の中でプラスとマイナスの両方の気持ちと葛藤して我慢をしたり、自分以外の他者の気持ちも想像する場面が増えていきます。家族や仲間との新しい経験をどんどん吸収し、自分なりの受け止め方で新たに発展させていこうという意欲も芽生えます。3歳の時期より、さらに心が自立に向かって伸びていく時期なのですね。

家族や仲間と何かに一緒に取り組んだり、課題を乗り越えたり、感動を共有したり……。そんな様子をわかりやすいストーリー展開で楽しく描いた、4歳の時期のおすすめ絵本を10冊ご紹介します。


『14ひきのあさごはん』

10匹きょうだいにお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの総勢14匹のねずみの家族が、力を合わせて何かを成し遂げるシリーズ。『14ひきのあさごはん』では、全員が早起きをして、森に野いちごを摘みにいったり、パンを焼いたり、スープを作ったり、それぞれが朝ごはんを食べるための仕事にしっかり参加します。小さい子たちもとても一生懸命。朝早くから働いて大変そうだけど、みんなで大きな丸いテーブルを囲む家族の姿はとてもすがすがしい雰囲気です。

4歳ぐらいになると、家族の中での自分に立場を意識し始めたり、お手伝いにも興味が沸いてきますよね。下の子が生まれてお兄ちゃん、お姉ちゃんとしての自分を考える子もいるかもしれません。また、登場するそれぞれのねずみを追っていくと、野いちごを摘んでいる最中にとげが刺さってしまって帰り道もずっと指を気にしていて、ようやくおうちに帰っておかあさんに手当てをしてもらったりという光景も。物語全体とは別の小さなストーリーも楽しみながら追えるでしょう。

絵本『14ひきのあさごはん』

絵本『14ひきのあさごはん』



【書籍データ】
作・絵: いわむら かずお
出版社: 童心社

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