普段の「言葉遣い」にこそ、育ちの良さが見え隠れする!
言葉遣いにこそ育ちの良さが表れる?
本記事では、ついやってしまいがちだけど気を付けたい言葉遣いや、いつもの会話に品を添える言葉選びのポイントをご紹介いたします。
お嬢様らしい言葉遣いとは身内の呼び方をわきまえる
お嬢様は言葉遣いにも心遣いが
さすがに外で自分の両親を「お父さん」「お母さん」と呼ぶ人は少ないと思いますが、意外と多いのが「旦那さん」「奥さん」と呼んでしまうケース。配偶者は身内なので、「夫」「妻」などが正解です。愛情をこめて「旦那ちゃん」と呼んでいるパターンもよく見かけますが、全ての人が「ラブラブで微笑ましいわね」と寛容に受け止めてくれるわけではありません。
また、自分の子供のことを「○○ちゃん」と名前にくん・ちゃん付けで呼んでいる人もよく見かけます。可愛い気持ちはよく分かりますが、外では「息子」「娘」「○○(名前のみ)」と呼んだ方が品や教養を感じられます。
もちろん家の中や身内同士などでは何と呼び合っても構いませんが、一歩外に出たらメリハリを付けましょう。
尊敬語と謙譲語を使い分けてお嬢様の印象に
敬語の中には尊敬語、謙譲語、丁寧語があるということを、一度は習ったことがあるはず。しかし、「相手を立てることによって敬意を示すのが尊敬語」、「自分がへりくだることによって相手に敬意を示すのが謙譲語」ということは頭では分かっていても、実際に正しく使いこなせている人は意外に少ないように思えます。使い慣れていないといざ敬語で話そうと思った時に、尊敬語と謙譲語が混乱してしまったり、自信がなくてモゴモゴとしてしまったりすることになりかねません。
また、丁寧に話そうとして「ご覧になられましたか」など二重敬語になってしまっているケースもよく見受けられます(正しくは「ご覧になりましたか」)。
「この敬語で合ってるかな?」「敬語で何て言えばいいんだっけ?」と不安や疑問を感じた時には、うやむやにしてしまわないできちんと調べておきましょう。それを続けることで、徐々に自信を持って臨めるようになります。
意識せずとも、ごく自然に美しい敬語が出てきてこそ、品格は感じられるものです。
お嬢様らしい言葉遣いとは過剰にへりくだらない
正しい敬語を使うということは、とにかくへりくだれば良いということではありません。接客業の方に多いのが、「~させていただいてもよろしいでしょうか」という言葉遣い。本人は丁寧さを表現しようとして使っていても、過剰になってしまうとかえって不自然な印象になってしまうことも。謝罪の場面などでなければ、シンプルに「~いたします」と言う方がすっきりして凛とした印象になります。もちろん、尊敬語、謙譲語をしっかりわきまえていれば失礼にはあたりません。
大和言葉で柔らかくお嬢様らしい印象に
最近は絵文字や顔文字、スタンプなどで感情表現することができる便利さの反面、純粋に言葉だけで気持ちを伝えることが苦手な人が増えてきているように見受けられます。絵文字などを使うことができないビジネスメールなどでいざ文章を書いてみると、「なんか怖いかも」「ちょっと硬いかな」などと思うことはありませんか。こんな時代だからこそ「、」と「。」だけの文章でもカジュアルになりすぎず、言葉だけで柔らかさを表現できている人はとても素敵です。
そこで有効なのが日本で古くから使われている生粋の和の言葉「大和言葉」。例えば「待っています」と言うより「心待ちにしております」の方が、期待感が伝わりますよね。また、「ご協力お願いします」よりも「お力添えをお願いします」、「結構です」より「お構いなく」の方が、柔らかさが伝わってくる気がしませんか。もちろん、メールだけでなく会話でも役立ちます。
礼儀正しくと意識するとつい硬くなってしまうという方は、この大和言葉を取り入れてみるとちょっとした会話の中でも相手への心遣いを表現することができますよ。
言葉遣いは一日で変えることはできませんが、だからこそ意識するとしないとでは年々差が開いていくもの。ぜひできるところから実践してみてくださいね。
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