「資料になります」の「~になります」って正しいの?

「~になります」はおかしい?

「~になります」はおかしい?


ビジネスの場面で「こちら資料になります」という表現を耳にすることがあります。仕事以外でも、「こちら日替わりランチになります」など、「~になります」という表現は多いですね。

この言い方が正しいのかどうか気になると言われることもありますが、そもそもこの「~になります」とはどのような意味をもつのでしょうか。正しい意味と使い方、言い換え例をご紹介します。
   

「~になります」の正しい意味は?

「資料になります」「ランチになります」は、いずれも「資料になる」「ランチになる」を丁寧に述べる表現ではあります。この「なる」にはいくつかの意味があります。

たとえば「娘は来年二十歳になります」というのは、二十歳を迎える、二十歳になろうとしている状態を言います。また「娘のいとこになる」と言えば「~に当たる(いとこに当たる)」ということです。

 

「~になります」はなぜ気になる?

そこで、先述の「資料になります」「ランチになります」または「なっております」が、なぜ時折問題になるのか考えてみましょう。

「二十歳になります」が二十歳になろうとしている状態を表しているのに対し、資料やランチは、それになろうと変化している状態ではないのにおかしいのでは? という理由ではないでしょうか。

もうひとつには「~になります/なっております」の使いすぎというのも気になるポイントなのでしょう。

 

「~になります」を言い換えるとしたら?

「なります/なっております」は、「なる」を丁寧に改まった感じで表現した言い方、あるいはそのような決まり事があり、間違いという類のものではないでしょう。

ただ、「資料になる/ランチになる」は、基本に戻すと「資料/ランチです」の「です」が当てはまります。

その意味では「です」をもっと丁寧にした表現の「(~で)ございます」を用いて「こちらが資料でございます」「ランチでございます」のほうが、違和感をもたれることもなく、自然な表現といえます。

 

「お世話になります」の使い方と、返事の仕方は?

意外と迷う、「お世話になっております」の返事

意外と迷う、「お世話になっております」の返事


「資料」「ランチ」以外にも、人に世話になったときなどに「お世話になります」というのも、「なります/なっております」がよく用いられる表現です。対面や手紙、メールでのあいさつ言葉としてよく使われます。

こちらも意味は先ほどと同様に、「世話になる」というのを丁寧に述べた表現といえるでしょう。相手の家に宿泊する際などに、「ご厄介になります」 「一晩ご厄介になりますがよろしくお願いいたします」などというのも、世話になる、面倒をみてもらうことに対しての恐縮な気持ちや御礼の気持ちを述べる表現ですね。

余談になりますが、「このたびはお世話になります」と言われた場合に、何と返事をしたらいいか迷うということも時折耳にします。あいさつ、言葉づかいですからどれかひとつが正しいというものではありませんが、相手から「このたびはお世話になります」と言われたら、やはり言葉は返したいですね。

たとえば、次のような表現がよく使われるでしょう。

■相手だけではなく自分もお世話になるという気持ちを述べるならば
「いえいえ、私のほうこそお世話になりますが、どうかよろしくお願いいたします」など。

■相手の役に立って良かったという気持ちを述べるならば
「こちらこそ、いつもありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです」など。

よく使う言葉も、何だかおかしい?不自然?使いすぎ?などと気になった場合は、このようによりふさわしい表現を探してみるというのもひとつですね。

【関連記事】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。