意外と知らない、案外あやふやな慣用句のいろいろ

会話や手紙でもよく使う慣用句や四字熟語も、意味を知り適切に使いましょう

会話や手紙でもよく使う慣用句や四字熟語も、意味を知り適切に使いましょう

「監督として采配を振るう毎日と聞いております」「なんて卑怯なんだろう、あんな姑息な手段を使うなんて」など、手紙や会話の中の言葉でも、慣用句や四字熟語などの言葉を用いることもあるものです。しかし、これらの言葉もうっかりすると、間違った言葉を知らずに使っていたということもよくあります。

先の例文もまさにその通り、間違いの例です。正しくは「采配を振る」、そして「姑息な手段」とは卑怯な手ではなく、一時の間に合わせ、一時しのぎの手段という意味です。
 
では、次の慣用句は、どこが間違っているでしょうか? よく使う慣用句を5つ挙げますので、考えてみましょう。

Q1.昨夜は寒気がして風邪をひき、高熱にうなされてたいへんだった

「うなされる」が間違い。正しくは「浮かされる」です。言葉の響きは何となく似ていますが、「浮かされる」とは、熱が高くて意識が正常でなくなるという意味です。それに対して、「うなされる」とは、恐ろしい夢などを見て、眠ったまま苦しそうなうなり声をあげたりすることという意味です。
 

Q2.皆がそれぞれ違ったことを言うものだから、けんけんがくがく まるで収拾がつかなくなってしまった

ケンケンガクガクが間違い。ケンケンガクガクという言葉はありません。それを言うならば、「かんかんがくがく」か「けんけんごうごう」といったところでしょう。この2つは似ているようでも意味は違います。侃侃(かんかん)諤諤(がくがく)とは、正しいと思うことをさかんに主張することという意。喧喧囂囂(けんけんごうごう)とは、たくさんの人がやかましくしゃべる様子を指す言葉です。
 

Q3.あまりのことに、取り付く暇もない

「取り付く暇」が間違い。正しくは「取り付く島もない」です。「取り付く島もない」とは、頼りにするような何の手掛かりもない、どうすることもできないような状態の意味です。どうすることもできないということから、余裕がない、ゆとりがない、暇がないことを連想するための誤りでしょうか。

次の2つも、よく使う慣用句です >>