「ご無理を申し上げ」「こちらの都合で」 …クッション言葉の使い方

「ご無理を申し上げ…」「こちらの都合で…」「勝手を言って…」言いにくいことを切り出す場面で差がつくクッション言葉

直接用件ばかりを述べるのは角が立つこともあるもの、ひと言添えるだけで言葉の印象がぐんと和らぎます


相手に返事をする場合、引き受けることは気が楽ですが、断るというのはなかなか言いにくいものです。つい口ごもってしまったり、メールや手紙で返事をするにも言葉が浮かばなくて困ってしまうという経験は、誰でもあるのではないでしょうか。

このような言いにくい場面で、別名『クッション言葉』とも呼ばれる『心ばりを添えるひと言』を加えるだけで、言葉の響きはまったく違ってきます。

そんな言いにくいことを切り出す言葉の例を、各場面ごとに考えてみましょう。

 

言いにくいことを切り出す場面…ふさわしいクッション言葉は?    

1:相手に面倒をかけてしまうような場合
2:相手の意向、都合を尋ねる場合
3:自分の都合を述べるような場合
4:急な話を述べるような場合
5:今までの話とは関係のないようなことを述べる場合
6:相手の希望に応えられないことを述べる場合
7:こちらの事情をわかってもらいたい場合

 

場面別言いにくいことの切り出し方・クッション言葉例文    

1:相手に面倒をかけてしまうような場合                     
「ご面倒をおかけしますが」
「お手数をおかけしますが」
「お忙しいところまことに申し訳ございませんが」
「お時間を割いていただき申し訳ありませんが」

2:相手の意向、都合を尋ねる場合 
「よろしければ」
「お差し支えなければ」
「ご都合がよろしければ」
「もしお時間がありましたら」

3:自分の都合を述べるような場合
「こちらの都合(ばかり)で申し訳ございませんが」
「勝手を言いましてまことに申し訳ございませんが」
「ご無理を申し上げまして恐縮ですが」

4:急な話を述べるような場合 
「突然のお願いで恐れ入りますが」
「急にご無理を申しまして申し訳ございませんが」
「差し迫ってのことでまことに申し訳ございませんが」

5:今までの話とは関係のないようなことを切り出す場合
「つかぬことをうかがいますが」
「突然このようなことをお尋ねしまして恐縮ですが」 

6:相手の希望に応えられないことを述べる場合
「まことに心苦しい限りでございますが」
「なにとぞ悪しからず」
「まことに不本意ながら」
「なんとかお役に立ちたいものと存じますが」
「心ならずもお断りするほかなく」

7:こちらの事情をわかってもらいたい場合
「どうか事情をお汲み取りいただきたく」
「なにとぞ窮状をご賢察のうえ」
「なにとぞ事情ご了察のうえ」


相手の希望に応えられないことを述べるような場合、「悪いな」「引き受けたいのに」という気持ちもありますね。流暢な言葉ばかりが良いというのではありませんが、やはりそれなりのこちらの気持ちも伝えたいものです。

言いにくいことを伝えるこのような場面で、ひと言添えることは、言葉の響きがやわらかくなるばかりでなく、相手の気持ちもほぐれ、こちらの意向も伝えやすくなるという効果があります。

相手の気持ちを壊さないためにも、ぜひ心くばりのひと言を添えてうまく表現してみましょう。


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