その言葉適切ですか?仲人( 媒酌人)や祝辞の依頼・断り方

仲人(媒酌人)の依頼やスピーチの依頼、断り方

仲人(媒酌人)の依頼やスピーチなど、依頼する側もされる側もマナーを大切に、ふさわしい言葉を選びましょう

結婚式・結婚披露宴・結婚披露パーティーなど、結婚に関する手紙を書く・もらうということもあるでしょう。最近では仲人(媒酌人)を立てずに主賓のみお願いしたり、規模をあまり大きくしないで親しい人だけにお披露目したりと、その形もさまざまで変わってきているようです。しかしそうはいっても全然そのケースが見られないわけではありません。親しい人のみのお披露目パーティーでも、先輩にスピーチをお願いするなど、目上の人に依頼やお願いの手紙を書く場面もあるでしょう。そのような依頼の場合に、気をつけなければいけないのは、頼むときばかりになったり、自分の都合ばかりにならないようにという点です。また、返事をする側も、断る場合は言いにくさからつい日が経ってしまい、断りの言葉がうまく表現できないなどということが案外あるものですが、相手を待たせることのないように返事をしましょう。

晴れの日の大切な事柄ですから、依頼する側もされる側も、より一層失礼のない言葉で述べたいものですが、よく目にする言葉であってもその意味はあいまいだったり、何となくということもあるのではないでしょうか。
そんな結婚式・披露宴関係で使われる言葉の意味と、仲人(媒酌人)やスピーチの依頼・断りの手紙など、失礼のない文例をいくつか見てみましょう。


文例1:仲人(媒酌人)の依頼  会社の上司へ

拝啓 山室部長にはいつもお世話になりましてありがとうございます。
さて、本日は、折り入ってお願い事がございまして、お手紙申し上げました。
実は、先日お話しいたしましたが、11月に○○○○さんと結婚することと
なりました。
つきましては、長年お世話になっております部長ご夫妻に、ぜひご媒酌の労を
賜りたくお願い申し上げる次第でございます。
部長がお忙しいことは承知しておりますので、私事でこのようなことをお願い
申し上げますのは、まことに恐縮に存じますが、お引き受けいただくことが
叶いましたら、こんなにうれしいことはございません。
近日中に、両親とともにご挨拶にお伺いしたく思っておりますが、
まずは書面にてお願い申し上げます。           敬具     

言葉の意味
「ご媒酌の労を賜る」の「媒酌」とは、結婚の仲立ちをする意。またその人のこと。 仲人。「労」とは、そのことに努めるという意。そのためのほねおり、苦労、努力のこと。「労を賜る」とは、それをいただく意。
ほかの表現としては、「ご媒酌をお引き受けいただきたく」「ご媒酌をお願いしたいと存じますが……」など。


文例2:披露宴の祝辞・スピーチの依頼  恩師へ

拝啓 小春日和の穏やかな陽気でございます。
先生にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
本日はお願いがございまして、お手紙を申し上げました。
実はこのたび、上司の山室様ご夫妻のご媒酌により、同じ職場の
○○○○さんと11月○日(土)に、結婚式を挙げることとなりました。
つきましては、まことに厚かましいお願いで恐れ入りますが、門出にあたり
先生にぜひお言葉を賜りたく、お願い申し上げる次第でございます。
お引き受けいただくことができましたなら、私どもはもとより、両親もどんなにかありがたく光栄なことと存じます。
ご多用の折、まことに恐縮でございますが、なにとぞよろしくお願い申し上げ
ます。                                   かしこ

言葉の意味と注意点
「小春日和」の小春とは、旧暦の10月のこと。「小春日和」とは、その晩秋から初冬のころ(11月から12月上旬ごろ)ののどかで暖かい春のような天気のことをいう。

ここに注意!
「春の暖かい天気」の意で、春先ごろの時候の挨拶として使うのは誤り。
参考)その他の時候の挨拶言葉


文例3:媒酌依頼の断り方

このたびはまことにおめでとうございます。
その佳き日に、媒酌をとのご指名をいただきまして、たいへん光栄の至りと
存じます。ぜひともお引き受け申し上げたいところではございますが、私どもの
ような若輩には、なにぶん経験も浅く、分不相応なことと感じております。
もっとふさわしい方がおいでになることと存じますので、せっかくのお話を
まことに申し訳ございませんが、このたびはどうかお許しいただきたく
お願い申し上げます。

言葉の意味と注意点
「光栄の至り」の「至り」とは、物事の行き着く最高・最上の状態のような意。極み。「光栄の至り」とは、光栄この上ないという気持ちを表す。

ここに注意!
「私のような者には役不足ですが、喜んでつとめさせていただきます」などと、自分の力をへりくだる意味で使うのは誤り。「役不足」とは、自分の力量に比べて役目が不相応に軽いという意味。正反対の意味になるので注意。それをいうなら「力不足ですが」が正解。
また、媒酌人はお許しいただくけれども、披露宴には出席したい旨を添えるのもいいでしょう。例:「披露宴にはぜひ出席させていただきます」「披露宴にはぜひ出席させていただきお二人の晴れのお姿を拝見したく存じます」など。

人生の中でも晴れの大切な場面ですので、招く側も招かれる側もそれにふさわしい言葉で表現したいものです。また、媒酌や祝辞の依頼を断る場合も、できるだけ早く返事をするのがマナーです。相手はほかの人を探すなど、何らかの方法を考えなければいけませんので、迷惑をかけてしまうことのないように、早めの対応を心がけましょう。

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