蒸溜器は独自のバルヴェニーボール型
バルヴェニーボール型蒸溜器
ポットスチルは初溜器5基、再溜器6基。やや大きめのポットスチルで、すべてバルヴェニーボール型と呼ばれる長いネックに球根状に膨らんだ瘤(こぶ)のあるユニークな形をしている。創業時と変わらない形状であり、グレンフィディックが直火蒸溜に対して、こちらは間接蒸溜により穏やかにじっくりと蒸溜することで、豊かな香味成分を抱いた重厚なニューメイクを抽出する。
これが、複雑で、フルーティーさやはちみつのような独特の味わいを生み出す要因のひとつになっている。
貯蔵熟成樽の主体はバーボン樽。そしてシェリー樽、さらにはポートワイン樽、カリビアンラムの樽での貯蔵熟成もおこなっている。
鍛冶職人、樽職人の高度なスキル
銅細工職人
貯蔵においても労働集約型の伝統を守り抜いている。製樽もおこなう稀少な蒸溜所である。樽職人は自前。代々受け継がれてきた技を修得した専属職人たちが、次世代につなぐ仕事をつづけている。父親の代から仕事を受け継いでいる樽職人もいるほどだ。
職人たちはバルヴェニー蒸溜所の誇りであり、彼らは、酒質が不変であるために当然の姿だと言い切る。
樽職人
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