マーケティング/マーケティング事例

東京駅前に誕生ヤマダ電機の新店舗はどんな店?(3ページ目)

東京駅前にヤマダ電機の新店舗が誕生しました。家電以外にも、薬、化粧品、旅行かばん、お土産、ビジネス用品などを使い、充電もできるカフェ、高機能パウダールームなどを備える店舗です。子供とのおでかけ、出張の準備、さらにデート前の身だしなみチェック、海外からのお客様の接待などさまざまな場面で使えそうな新型家電量販店、ヤマダ電機Concept LABI TOKYO。その活用法とは?

伊森 ちづる

執筆者:伊森 ちづる

家電マーケティングガイド


活用法3 身だしなみを整える高機能パウダールームとして

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化粧品の試供品などが自由に試せる

4階では、ドラッグストア系の化粧品、ストッキングなどを販売するとともに、ネイルや化粧品の試供品を試せるドレッサーを設けています。同社によれば「気になる美容家電があれば、できる限り体験していただけるよう対応する」とのこと。ほかにもパナソニック商品を集めた美容家電体験コーナーも設けています。

家電量販店の来店客は、どちらかといえば男性客が多いので、各社とも女性客の増加をねらってさまざまな仕掛けをしています。売り場で美容家電を試せるコーナーを設けたり、調理家電などの実演に力を入れる企業も少なくありません。

ヤマダ電機も同様で、"高機能パウダールーム"を用意することで、家電を買う目的がなくても女性に来店してもらい、新しい家電のことを知ってもらいたいという考えがあります。他社では、ビックロ ビックカメラ 新宿東口店にもパウダールームが用意されており、こちらは店側が指定した美容家電を試すことができます。

「女性客に来店してほしい!」という店側の思いを受けて、買い手側も活用してみてはどうでしょうか。

活用法4 ヤマダのポイントを使ってカフェで一服

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買い物で疲れたらカフェでひとやすみ

8階にある「CAFE RESTO(カフェレスト)」では、コーヒー、紅茶のほか、チーズケーキなどのスイーツ、サンドイッチやグラノーラといった軽食が楽しめます。実はここの支払いにはヤマダ電機のポイントが使えるのです。ヤマダ電機の会員でポイントを持っているなら、カフェレストで一服してみてはいかがでしょうか。一部になりますが、電源コンセントを設置しているテーブルもあるので。急な充電切れの際にも安心です。

カフェ以外にも日用品などの購入にポイントを使うこともできます。同店では化粧品、サプリメント、レトルトの離乳食、オムツなどを扱っています。ポイントの活用範囲を広げ、家電製品の購入以外でももっと店を利用してもらいたいという考えからです。コンビニで買う前に、同店の日用品コーナーを覗いてみるのも良さそうです。

情報発信、生活提案という新しい売り方

5月にオープンした「ライフスタイルを買う家電店」をコンセプトにした蔦屋家電、「情報発信」をコンセプトにしたヤマダ電機Concept LABI TOKYOなど、2015年は、価格以外の新しい価値観を打ち出した家電販売店が登場した年だといえます。これまでの業界のあり方を変える新業態店舗が、今後どのように市場を変えていくのか注目です。
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