「福建の土楼」への道
棚田と森が美しい南渓土楼群。この写真の中だけでも20近い土楼が確認できる
1階でニワトリを放し飼いしている洪坑土楼群・九盛楼
アモイには土楼を訪ねる現地ツアーもあるので、時間がない人は日帰りツアーなどに参加してもよいだろう。龍岩ではなく永定を利用してもよいが、バス・電車ともに龍岩より便が少ない。
■土楼の訪ね方
南渓土楼群・環極楼
龍岩のバスターミナルから永定土楼民俗文化村行きのバスが出ており、文化村付近には多数のホテルがある。
本文中で文化村からの直線距離を示しているが、山中なので移動距離は直線距離の数倍になるうえ、スピードも出せないので想像以上に時間がかかる。すべて回る場合、少なくとも4~5日は必要になるだろう。
■周辺の世界遺産
田螺坑土楼群の文昌楼。極端な楕円形がユニークだ
西550kmほどには「マカオ歴史地区」があり、さらに西100kmほどに「開平の望楼群と村落」がある。開平の望楼は福建の土楼と同様、華僑・華人が建てた歴史を持つが、その形がまったく違うところがおもしろい。龍岩からだと、バスで龍岩→広州→開平とつないで行ける。
「福建の土楼」のベストシーズン
初渓土楼群・集慶楼。二重の同心円の中に設けられた祖廟が神々しい
福建省は中国でも雨が多い地方で、特に4~6月は東京でもっとも雨が多い9~10月の1.5倍近い降水量となる。また、8月前後は台風シーズンでもある。雨が比較的少ないのは冬で、10~1月は天気のよい日が多い。
世界遺産基本データ&リンク
個人的にもっとも好きな土楼のひとつ、南渓土楼群・衍香楼
南渓土楼群・環極楼の屋根部
登録名称:福建の土楼
Fujian Tulou
国名:中国
登録年と登録基準:2008年、文化遺産(iii)(iv)(v)
【関連サイト】