日進月歩のスキンケアで、いつまでも若肌は実現可能!?
「化粧品は本当に効くのか?」これは美容の仕事をしている私がよく受ける質問。化粧品を規則する法律である薬事法によれば、「化粧品とは人体に対する作用が緩和なもの」とされています。これに則れば、化粧品は「効く」とは言えません。でもこれは優等生の回答。
近年、とくにゲノム解析が発表された2000年以降の化粧品の進化はすさまじく、メーカー独自の研究に留まらず、世界各国の研究者や医療機関、大学機関と手を組み、莫大な費用と長い年月、手間暇をかけてエビデンスを取りながら化粧品開発を行っています。
当然、エイジングの原因追求は細胞のみならず、遺伝子レベルにまで及んでいます。テロメア、幹細胞、サーチュイン、RNA……などがキーワードとなりながら、難しい理論が展開されていますが、そもそも最先端コスメが何をしてくれるのか?
といえば、答えはひとつ。
「細胞の再生力を高める」
ことになります。
つまり、加齢と共に低下する細胞の力を高めれば、コラーゲン生成もヒアルロン酸量も上がり、エイジングサインの出現を少しでも遅らせることが可能になるというワケです。
でもここではき違えてしまってはいけないのが、あくまでも「自分の肌が持っている細胞の力」です。どんなに最先端コスメを使っても他人の肌になれません。ここに化粧品が効くか、効かないかの答えがあるのですが、私が思うに、化粧品の効果とは、加齢をはじめ、外的刺激やストレスによって低下してしまった肌機能を本来のところまで持っていき(ゼロ地点)、健やかな状態が続くことで、エイジングサインが現れるのを遅くする(プラスになる)ことにあると思います。
ですから、睡眠不足でもトラブルが出にくいとか、疲れていてもくすまず、透明感が続く……というような肌になれば、化粧品が効いたことになると思います。
次は、2015年秋冬注目のハイテクコスメをご紹介します。