初めての管理職に必要な4つの基本!強いチームとは何か
初めての管理職で覚えておくべきこととは
ガイドの記憶として、“自分でやるな、部下にやらせろ!”という表現がありましたが典型例でしょう。メンバー一人ひとりのやる気が高いチームは強いチームと言えます。その意味でモチベーション・マネジメントは重要な要素です。
以下の4つはメンバーを統率するための基本的要件です。まずはご自身でセルフチェックしてみて下さい。
1.嫌われる勇気を持つ
パーソナリティー(性格特性)は人それぞれですが、どうも人に対して厳しい態度を取るのが苦手な人は少なくありません。かつて「鬼軍曹」という言葉もありましたが、昨今聞かれなくなりました。これは成長期の産物と言えましょう。研修中や研修後にコーチングを行うことがありますが、クライアント(依頼者)の中でかなり多い悩みなのです。度を越した民主主義は統率するという観点ではマイナスに働くことでしょう。適度にメンバーの意見を取り込むことは大切ですが、上からの意向と下からの意向は往々にして一致しないものです。職責上の役割や機能という観点であれば、上からの意向を形にすることなので、時には役割を果たすためには冷徹であることが求められます。
そうした時、以下のように捉えることをお薦めいたします。リーダーは嫌なことを言う仕事であり、嫌われるということは当たり前であること。360度、全ての人からの評価を得ることは基本的に不可能であることを肝に銘じましょう。メンバーの2、3割がアンチにまわっても、7、8割が推進役であればまず問題ないことでしょう。
2.ビジョンへの共感を抱かせる
メンバーを束ね、統率していくためには、わかりやすい旗印が必要です。旗印はメンバーの共感を得るものがいいでしょう。それを達成した時の喜びや社会的な影響や意義をきちんとメンバーに伝えることです。指示や命令によるリーダーシップは個人が成熟した日本ではもはや時代錯誤と言えます。共感や同調によるリーダーシップが今の時代に適合するでしょう。オピニオンリーダーという言葉がありますが、まさに共感や同調という形の象徴的なリーダーです。
ビジョンは明確でわかりやすい形で表現することが大切です。その目的地に辿る道筋、つまり、戦略・アクションプランが策定しやすくなるからです。
3.言行が一致している
技「専門技能」と心「人間的魅力」の両面でメンバーをリードできれば卓越したリーダーだ
首尾一貫していることは軸がブレないことでもあり、リーダーとしての基本的要件です。経営の神様と称されるピーター・ドラッカー氏はリーダーとしてのインテグリティー(真摯さ)を求めていました。言動と行動が一致していてバランス性が高いことがリーダーに望まれます。
有言実行は世界標準であり、不言実行はローカルルールです。グローバル化した社会において、有言実行を基本的価値観にするべきでしょう。
授業評価や人事評価の中に、クラスやチームへの貢献度というものを取り入れることで、5年から10年スパンで当たり前の価値観にすることが良いかと思います。
4.卓越した技能を有している
リーダーになる前のメンバーの時に、プレイヤーとしての卓越性が前提条件です。もちろん、超一流レベルの人は最後まで諦めず事に専心されているということです。専門分野で、一番であるものを持っている人は強く、さらに、自分しかできない技能を持っている人は唯一無二の存在であり、いつの間にか社内外からお声が掛かることでしょう。一つ二つで十分なので、自分の切り札を持っていることが統率する上での前提になります。プレイヤーとして卓越したものを持つことで、リーダーになる前提条件が整備されたと考えて下さい。
人をリードするためには、技(卓越した専門技能)でリードするか、心(熱意や人間的魅力)でリードするかのどちらかです。両方兼ね備えていれば、鬼に金棒です。
以上、リーダーとして大切にしたい4つを基本的な要件として掲げました。共感いただければ、即行動に取り込んで下さい。
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