冷え解消をする習慣として「セルフ灸」にトライ
健康維持・増進にお灸をオススメします。
このように、冷え解消にはいろいろな方法がありますが、今回は健康維持・健康増進にもっともオススメしたいケアのひとつとして、 “お灸のある生活”をご提案します。
初めてのセルフ灸は「せんねん灸」を用意
お灸は、ご自宅で気軽に扱えるものから、鍼灸院で使う本格的なものまで、用途によってたくさんの種類があります。ここではまず、からだと向き合う素敵なお灸タイムのアイテムとして、セルフで簡単・安全にできるお灸を紹介します。「せんねん灸」と呼ばれるこのタイプは、ドラックストアなどでも見かけることの多いお灸です。もぐさを和紙でまいた巻きもぐさと紙パルプの台座を組み合わせ、ほどよい温かさになるよう調整されたお灸です。「熱いっ!」と感じることも少なく、ご自宅でも安心してお使いいただけます。
アロマの香りのついたお灸や煙のでないお灸、火を使わないお灸などがあるので、症状や気分にあわせて選ぶことができます。お灸の効果を高める「ツボ」を探す
お灸の効果を高めるためには、「ツボ」にお灸を据えることが大切なポイントです。ツボは“気”の流れを調整するところ。からだの不調の反応がでる場所でもあり、治療をするときの場所でもあります。ツボを刺激しながらからだを温めることができるお灸は、マイナートラブル解消にもバツグンです。からだを押してみて、「痛気持ちイイ!」ところを探してみましょう。
では、どんなツボにお灸をするのが効果的かご紹介します。
1.足の冷えには、「太谿」
からだを温める元気の源といわれる太谿(たいけい)というツボ。足先の冷えが気になるときや冷眠れないとき、足は冷えているのに頭はのぼせているようなときにもオススメ。赤い点の上から順に、三陰交/豊隆/太谿。足の冷えには、一番下の点。
●太谿:内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ
2.生理痛・生理不順には「三陰交」
子宮とつながっていると考えられているのが三陰交(さんいんこう)というツボ。ホルモンバランスを整え血のめぐりをよくすることで、婦人科疾患全般に優れた効果を発揮します。生理周期に関わらず、日頃からケアすることが大切です。赤い点の上から順に、三陰交/豊隆/太谿。生理の不調には、一番上の点。
●三陰交:内くるぶしの上から指4本分上の骨の後ろ側
3.むくみには「豊隆」
水分の代謝を高めてからだに溜まった余分な水分や老廃物を排出してくれるのが豊隆(ほうりゅう)というツボ。慢性的な胃の不調の改善にも◎。赤い点の上から順に、三陰交/豊隆/太谿。むくみには、真ん中の点。
4.疲れやだるさには「関元」
疲れやだるさには、からだのエネルギーが蓄えられる場所である関元(かんげん)というツボ。えい!っと下腹部に気合いが入らないときはココにお灸を据えてパワーチャージを!赤い点が関元。○はおへその位置。
●関元:からだの中心線上で、おへその下へ指4本分のところ
熱いのをガマンしたほうが効くはウソ!?
セルフ灸は心地良い熱さでじんわりと温めるのがポイントです。もし熱さが強いと感じるようであればガマンせずに途中で取り除きましょう。また、入浴直前や直後はさけるなど、使用前に取扱い説明書をよくお読みになってください。
冷えは、現代女性のライフスタイルには切っても切れないもの。
私が代表をつとめる『天使のたまご』にも、生理痛や生理不順、冷えやむくみなどのマイナートラブルやストレスを抱えながら過ごしていると訴える方が多くいらっしゃいます。
がまんして放っておくと、小さな不調やストレスの蓄積が大きな病気になって現れることもあります。
お灸は自分で気軽にできるセルフケアのひとつです。
女性がきれいで健やかに過ごすために、まずは、自分のからだと向き合うことからはじめましょう。