マンション購入術/マンション購入関連情報

二人に一人が希望の「終の棲家は自宅」、本当に可能?(3ページ目)

あなたは、最期をどこで迎えたいか考えたことはありますか?男女を対象にした調査では、二人に一人が、終の棲家は一番落ち着ける自宅がいいと思っていることがわかりました。では、最期を自宅で迎えることが現実に可能か、考えてみましょう。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

夫婦のどちらかが認知症や寝たきりになってしまったら

こうした結果から、夫婦二人が自立した暮らしができるうちは、自宅で気楽に暮らすことはできると思います。更に、夫婦のいずれかが、要支援か要介護度2~3までなら、自宅で介護サービスを受けながら頑張ってみることもできるでしょう。

でも、夫婦のどちらかが、要介護度4~5の認知症や寝たきりになってしまったときに、自宅での介護が続けられるか、という疑問が生じます。

統計調査などで、認知症の年齢別出現率を見てみると、75~79歳7.1パーセント、80~84歳14.6パーセント(10人に1人以上)、85歳以上27.3パーセント(4人に1人以上)となっており、80歳を過ぎると認知症は身近な病気となってしまいます。

また、寝たきりになった場合、どのくらいの期間寝たきりの状態が続くかをみると、3年以上が47.3パーセントと半数近くに達します。

たとえ夫婦といえども、認知症や寝たりきりになったパートナーを3年超、外部の介護サービスを受けつつ、自宅で世話をするのは現実的とはとうてい、思えません。特に夫が妻を介護する、ということは家事の経験の浅さも含め、至難のことかと思われます。

要介護度

 

要介護4~5の介護には生活費が月90万円かかる?……次のページ
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます