二人暮らしに向く間取り

二人暮らしに向く間取り


まずは、ふたり家族に向く広さの目安はどれくらいでしょうか。国が定める住生活基本計画における、最低の広さは30平米、望ましい広さは55平米(都心部)となっています。最低と望ましいで大きく違うのはリビング・ダイニングと寝室のスペースです。30平米であればダイニングのスペースはとれてもリビングスペース確保は難しいでしょう。

一方、55平米あればリビング・ダイニングのスペースに小ぶりであればダイニングテーブルとソファセットが詰め込めます。また、寝室も30平米であれば6畳しかとれませんが、55平米であれば10畳の広さがとれます。
 

夫婦といえどもつかず離れずで暮らせる間取りを

こうして見ていくと、最低と望ましいでは、部屋数にも違いが生じます。30平米ならワンルームか1DK、55平米なら1LDK~2LDKがとれます。こうしてみると、居住性に相当な開きが出てしまうものですね。予算との兼ね合い、という厳しい現実はあるものの、ふたり家族には2LDKがお勧めです。

夫婦とはいえ、互いに独立した個人です。新婚ならいざしらず、いつも同じ部屋にべったりとくっついて暮らすのは、はっきり言って気づまりというもの。ゆるやかな個人主義で、つかず離れずの距離感を持っていたほうが、夫婦の仲は円満でいられるのではないでしょうか。

夫婦共働きであれば、自分の仕事を自宅に持ち込む場合もあるでしょう。そうしたときにちょっとした書斎があれば、気兼ねなく、また気が散ることなく、集中できます。

夫がリビングでアクション映画のDVDを見ていても、妻は読書をしたいときもあるでしょう。そうしたときに、落ち着いて静かに過ごせるスペースがあれば、精神的にもゆとりのある余暇の時間を持つことができます。寝室以外に書斎や趣味の部屋として使えるもう一部屋があれば、ゆとりある住生活が可能です。
 

夫婦別室という生活スタイルも増えてきている

最近は、夫婦が寝室を別にし、各自の個室に自分専用のベッド、TV、デスク等を置いて互いに、自分の生活リズムを崩すことなく暮らすという生活スタイルも増えてきました。生活時間帯が異なる夫婦共働きの場合、寝室を同じにしていると、妻(夫)が先に寝ているところに、後から夫(妻)が帰宅し、その気配で覚醒してしまい、睡眠不足で用実の仕事に差し支えるなどといったことが背景にあるようです。

またシニア夫婦にもこうした夫婦別室が増えています。かたや朝型、かたや夜型と、互いの生活時間のペースが異なっている場合、どちらかが我慢すると心身の健康に支障をきたすから、という理由からのようです。
 

狭くても、夫婦それぞれの専用スペースは持てる

都心部で55平米超の2LDKは予算的には無理! という現実もあります。その場合はどうしたらいいでしょうか。40平米の1LDKで夫婦お互いのスペースを確保するとしたら、リビング・ダイニングのどこか隅っこにPC台として小さなデスクを置き一人分のスペースを確保する。さらに寝室の隅っこに小さなパーソナルチェアとコーヒーテーブルを置き、もう一人分のスペースを確保する。その際、リビング・ダイニングの隅っこは、ふたりのうち夜型のほうのスペースにすると、お互い迷惑をかけずに済みます。

そんなスペースは取れない!という30平米程度の間取りの場合は、どうすればいいでしょうか。
リビング・ダイニングスペースに、食事兼作業台としてできるだけ大きなダイニングテーブルをドカンと置きます(たぶんこれ以外の大物家具はいっさい置けないはず)。そしてたとえば食事時は互いに真中の位置に向かい合って座るけれど、それ以外に自分の用事をするときは、夫は右端、妻は対角線上の左端というように互いが気にならない位置をマイスペースとして確保するのもひとつの方法ではないでしょうか。
 

夫婦でない二人暮らしに向く間取り

ところで、夫婦としてのふたり家族には、将来もうひとり、ふたり、家族が増える可能性があります。そのことを視野に入れて間取りを考えるなら40平米以上の広さの2DK、2LDKのほうが向いているといえるでしょう。また、夫婦ではなく、親子、兄妹などのふたり家族には、それぞれ、独立した個室がある2DKや2LDK、広さは40平米以上が向いているといえるでしょう。

ただし、子どもが小さかったり、姉妹(兄弟)が同性であれば、1DKでもやりくりできますが、その場合、和室のほうが、スペースの有効活用がしやすく、すっきり暮らせると思います。

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