将来性を左右する二重床・二重天井

少し前、マンション購入は戸建て住宅購入前のワンステップと考えられていた時代がありました。しかし今では品質や耐久性が向上し、マンションを終の棲家として購入する人も増えました。

長く住んでいれば、ライフスタイルや家族構成の変化が起こり、間取り変更リフォームの必要性も出てくるでしょう。そんなとき、「二重床・二重天井」仕様であることが生きてきます。今回は「二重床・二重天井」の構造や、そのメリットについて詳しく解説してまいります。

見えない床下、どうなっている?

見えない床下、どうなっている?


 

二重天井のしくみ

まず「二重天井」とはどのようなしくみになっているか見てみましょう。
【図1】二重天井概念図。天井内には小梁やダクト、配管などが隠されている。

【図1】二重天井概念図。天井内には小梁やダクト、配管などが隠されている。

 
【図1】は天井付近を縦方向に切った断面図で、二重天井の仕組みを説明した図です。天井スラブ(A)の下に空間(B)を取り、その下に天井仕上材(C)があります。「天井スラブ(A)+空間(B)+天井仕上材(C)」という形の二重構造になっているので「二重天井」といいます。これに対して天井スラブに直接ビニールクロスなどを貼って仕上げをしたものを「直(じか)天井」といいます。

二重天井の天井スラブと天井仕上材の間にある空間(B)には照明器具の配線や、台所、洗面、トイレ、浴室などについている換気扇のダクト(風導管)が通っています。

二重床のしくみ

次に「二重床」のしくみを見てみましょう。
 
【図2】二重床の概念図。マンション仕様では防振ゴムのついた支持ボルトで床の下地を支える方法が一般的。

【図2】二重床の概念図。マンション仕様では防振ゴムのついた支持ボルトで床の下地を支える方法が一般的。


【図2】は床付近を縦方向に切った断面図で、二重床の仕組みを説明した図です。床スラブ(A)の上に専用の支持ボルト(B)を立て、その上に合板などの床下地材をのせて床仕上げ(C)を行う方法です。床スラブと床仕上げ(フローリングなど)の間に空間(D)があります。この空間には給水管、排水管、ガス管、電気配線などを通します。これに対して床スラブの上に直接フローリングなどの床仕上げがしてあるものを「直(じか)床」と言います。

二重床・二重天井とも、スラブとは別に下地と仕上材が必要なので、直床仕上げや直天井に比べ、その分手間や費用がかかる仕上げ方法となっています。

次のページで直天井・直床仕上げのマンションを見てみましょう。